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博報堂行動デザイン研究所、HAKUHODO-XRと慶應義塾大学未来社会共創イノベーション研究室、メタバースを利活用した未来社会デザインを研究/推進する共同プロジェクト「メタバース未来社会デザインプロジェクト」を発足

2023.05.26
#イノベーション#クリエイティブ

株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:⽔島正幸)の専⾨組織・博報堂⾏動デザイン研究所とHAKUHODO-XR(※1)は、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)の未来社会共創イノベーション研究室(山形与志樹教授)と、メタバース空間における行動変容を研究し持続可能な未来社会のデザインを推進する共同プロジェクト「メタバース未来社会デザインプロジェクト」を立ち上げましたのでお知らせいたします。

メタバース空間はデジタルネイティブな若者層にとどまらず高年齢層まで利用が拡大していくことが予想され、一般生活への普及、浸透が見込まれます。エンタテインメント・ゲーム・ファッションといった分野での利活用が先行して進展しつつある状況ですが、まちづくり・行政・公共・移動・教育などの分野においてもメタバース空間の利活用が検討されはじめています。博報堂行動デザイン研究所、HAKUHODO-XRと慶應義塾大学未来社会共創イノベーション研究室は、それぞれの知見を活かすかたちで、現実世界とメタバース空間における生活者の意識・行動の差の把握など、メタバース空間利活用の現状と課題、さらには社会生活における潜在的な可能性を明らかにしながら、学際的かつ実践的な研究を行い、研究を生かしたソリューションの開発も推進してまいります。

本プロジェクトでは、メタバースの本来の目的は、仮想空間の利活用のみならず、リアルな社会を良くするためのものであるはずとの想いを共通に、
・メタバース空間で創作されるべき未来シナリオはどうあるべきか
・メタバース空間での自立した価値はどうあるべきか
等のテーマについて、行動デザイン研究所の持つ生活者の「欲求」に関する知見、HAKUHODO-XRの持つXR領域のクリエイティブやソリューション開発の知見と、慶應義塾大学未来社会共創イノベーション研究室の持つ学術的知見を融合させ、調査・議論を進めていきます。

具体的にはメタバース空間において生活者が何を求めて行動しているのか把握すべく定量的な調査を実施。また、アーリーアダプターを有する慶應義塾大学未来社会共創イノベーション研究室メンバーと共に、定性的な調査にも着手いたしました。さらには一般企業にも参画いただき、将来的に地域社会をはじめとした現実空間の活性化にもつながるようなメタバース空間の実現に向けて活動を進めていく予定です。

博報堂は今後も、テクノロジーの利活用についての価値検証や実装を重ね、生活者の次世代体験創出に向けた研究を進めてまいります。

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※1HAKUHODO-XR
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズが、博報堂DYグループ各社とともに、多⾓的な視野でXR※ を捉え、⽣活者の新たな体験価値の創出と、企業と⽣活者の新たな関係構築を次世代型マーケティングサービス/ソリューションで実現を⽬指す、博報堂DYグループ横断プロジェクト。多様なコミュニケーション手法に 先端技術を融合させた「XR体験設計」を通して、マーケティング領域の拡張およびDX、さまざまなビジネス領域で新たな付加価値を提供します。
※XR(AR=拡張現実、VR=仮想現実、MR=複合現実などの総称)
ウェブサイト:https://hakuhodo-xr.jp/

■博報堂行動デザイン研究所
「行動デザイン」とは、生活者インサイトから「行動チャンス」を発見し、「行動誘発のツボ」を押すことで、来店・試用・購買などのリアルな行動や検索・投稿などのデジタル行動を喚起するプラニングウェイです。当研究所は、生活者の情報行動や欲求を捉えた「実際に人が動く」行動デザインを標榜、研究やソリューション開発を提供しています。今後も変わりゆく生活者の行動を研究し、生活者を動かせるマーケティング活動をサポートしてまいります。
ウェブサイト:https://www.hakuhodo.co.jp/activation-design/

■慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)未来社会共創イノベーション研究室
持続可能な未来社会の実現に向けて、社会課題解決や新たな価値を創造する社会システムを都市や地域の関係者と共創するイノベーションに関する研究を実施。特に、「環境」と「健康」が好循環する未来社会の実現を目指して、都市と地域をつないだ全く新しい働き方、住まい方、移動手段(空飛ぶクルマ等)を組み合わせた、カーボンニュートラルでウェルビーイングな都市システムをデザインする研究に取り組んでいます。
山形与志樹教授:東京大学教養学部科卒。同大学院広域科学専攻博士(学術)。国立環境研究所に30年間勤務後に現職。気候変動政府間パネル代表執筆者等を歴任。専門分野: 応用システム分析、土地利用ー交通モデル、気候変動緩和・適応策、生態系サービス評価、空間ビッグデータ解析、持続可能な都市システムのデザイン。
ウェブサイト:https://yamagata.sdm.keio.ac.jp/

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