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ヒット習慣予報 vol.176 『ニューフレンド』

2021.07.06
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの鈴木です。

皆さん、突然ですが最近新しい人との出会いはありますか?
自分はというと、リモートワークやステイホームが続く中、新しい仲間と仕事をすることになってもリモートワーク下では必要最低限の話をして終わり。さらにこのステイホーム下ではリアルに会うのは家族や本当に身近な人にこの1年間ほぼ限定され、なかなか人との新しい出会いの機会がありません。

そんなこともあり、私はある時ふと猛烈に何の利害もなく楽しく話ができる、いわゆる「普通の友だち」が欲しくなりました(こう書くとえらく寂しい人間のようですが)。
そしてそんな気持ちから積極的に行動を起こし(これについては後述します)、最近では新しくできた友人とのやりとりを楽しみ、心の癒しにしています。

そこで今回は、新しい出会いや、そもそも人と会う機会が激減した今だからこそ、その反動で友だちとつながりたいという気持ちが高まっているという現象。「ニューフレンド」についてみていきたいと思います。

そもそもコロナ禍を機に人との関係性に変化はあったのかどうかということを検証するため、「出会い」という言葉で検索をしてみると、2018〜2019年と比較してここ1年は話題の数が減っていました。「出会い」のような一般的な用語がここまでわかりやすく落ちるのは印象的で、やはりこの1年は人との出会いに今までにない大きな変化が生じているということがうかがえます。とりわけこの1年間コロナ禍の影響で、「出会い」のチャンスが減ってしまったということが推察されます。

<「出会い」検索推移>

出典:Googleトレンド

そしてそんな「出会い」が減少している反動で、なんとか人とのつながりを作りたいという動きのひとつが今回の「ニューフレンド」です。ここからいくつかの「ニューフレンド」の例をみていきます。

まずはオンラインで新しい友だちをつくる動きです。これは私の個人的な経験ですが、自粛期間中自分のSNSアカウントで積極的に好きなことを投稿しはじめたところ、共通の趣味を持つ新しい友だちが複数人できました。また私も同様に、気になる他アカウントに積極的に交流しに行くことでさらに友だちの輪が広がりました。その結果今ではSNSでのやりとりを超えて、ほぼ毎日連絡を取り合う仲にまでなりました。
このように、自分の趣味起点で新しいつながりをSNSで作るケースはコロナ禍をきっかけに増えているようで、私の回りでも自粛中に短歌にハマり、オンライン歌会に参加して趣味仲間ができた等、SNSを通して新しい友だちを作るケースが見受けられました。

もっと積極的な友だちづくりの方法がマッチングアプリです。今までは異性の相手を探す印象が強かったマッチングアプリですが、最近では同性の友だちを探すケースも増えているようです。この動きは世界でも共通らしく、アメリカで人気のマッチングアプリサービスのCEOも最近のインタビューで「今後(コロナ後)は友人探しや、コミュニティー作りが次のマッチングのトレンドになる」という趣旨の発言をしていました。
その言葉を裏付けるように、最近では子供を持つママがママ友を見つけるためのマッチングアプリや、ゴルフ好きのためのマッチングアプリなど、自分と似たような境遇や趣味を持った友だちを作ることを目的としたマッチングアプリも活況を見せています。

このような「ニューフレンド」はオンラインだけでもありません。
コロナ禍ではちょっとした息抜きにお酒を飲みに行くにしても最寄りのお店でしか飲めないため、逆に地元のお店の常連になり、そのつながりで地元の友だちを増やしたというケースや、たまの出社で会う同僚がすごく貴重な存在に感じられるようになり、同僚を超えて仕事以外の連絡を毎日取り合う友だちになったという話も聞きます。

このように、オンライン/オフライン、距離が近い/遠いを問わず、みんな人とのつながりに飢えていて、「ニューフレンド」しているということがわかります(僕だけじゃなくて良かった・・・!)。また今回のコラムは「ニューフレンド」なのでコロナ禍をきっかけとした新しい友だちの話が多かったですが、昔の友だちとも久しぶりにオンライン飲み会を開いてみたいなど、新旧含めて友だちとのつながりを作りたいという流れは進んでいそうです。

以上、様々な「ニューフレンド」を見てきましたが、コロナ禍の反動で新しい友だちを作りたいという気持ちは引き続き高まりそうです。そしてそれに伴い新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があります。

「ニューフレンド」のビジネスチャンスの例
■ ファッションブランドが、そのブランドを好きな人同士を友だちとしてマッチングしてくれるサービス。
■ スポーツショップ等が、店舗に来ているお客さん同士が一緒にスポーツを楽しめるようにお客さん同士をつなげるサービス。
■ 出身高校の同期だけではなく、上と下とのつながりもつくれる、「世代を超えたオンライン同窓会プラン」の企画・パッケージ販売。

余談ですが私がコロナ禍の期間に出会った友人グループの中では、コロナ禍が収束したら早くみんなでリアルに会おう!!と盛り上がっています。コロナ禍を乗り越えればこんな楽しいことが待っている!と思えることで今を頑張る大きな活力になっていて、改めて友だちって偉大だなあと感じています。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

鈴木 康司(すずき・こうじ)
生活者エクスペリエンスクリエイティブ局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

2007年 博報堂に入社。
ヒット商品やヒット習慣には飛びつかずにはいられない、ドミーハー。好きが高じて、ヒット商品やヒット習慣を生みだせると良いなと思い日々奮闘中。休日は家でアイドルのDVDを見るのが好き(主にジャニーズ)。

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