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ヒット習慣予報 vol.163 『新間食』

2021.03.30
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの中川です。

自宅でリモートワークしていると、小腹が空いてくるのって、なぜでしょうかね?私は仕事の合間に、ついキッチンの棚をごそごそして、チョコレートとかスナック菓子をつまんでしまいます。一口だけ食べるつもりが、食べ始めると止まらなくなっていっぱい食べてしまう。自分の意志の弱さを痛感する毎日です。

さて、今回のテーマは「新間食」です。ネット記事やSNSを見ていると、私のようにリモートワークをしているときについ間食をしすぎてしまって、コロナ太りしてしまった。なんて人も少なくありません。そのような状況に甘んじることなく、新しい働き方にフィットした新しい間食のあり方=新間食をはじめる人が増えているという話です。

まずは、「間食のヘルシー化」です。
間食はやめられない。それならばヘルシーなものに切り替えようという潮流です。その代表格はナッツですね。Googleトレンドを見ると2021年に入ってから急激に上昇しています。記事検索してみると、コロナ禍でナッツが再注目されているというニュースが複数見受けられました。その影響で、関心が高まったのでしょう。糖質が少なく栄養分が豊富という理由で選ぶ人が増えていて、ナッツ売り場を拡大させたスーパーもあるとのこと。ナッツ以外にもドライフルーツ、蒟蒻からつくったゼリー、おつまみ昆布なども注目を集めています。

〈「ナッツ」に関する検索数の推移〉

出典:Googleトレンド

次に、「分食化」です。
これは逆転の発想で、間食を一回の食事とみなしてしまう考え。その代わり1回あたりの食事量を減らし、1日に4-6回程度に分けて食事をとることを分食と言います。そうすることで、血糖値の急激な上昇をおさえる効果もあるのだとか。Twitterでどんな分食があるか眺めてみると、グラノーラ、ヨーグルト、コンビニのおにぎりなどが散見されます。そんなニーズに合わせて「第4の食」と銘打って、間食以上主食未満の新しいお菓子を開発したメーカーも出てきました。

最後に、「間(かん)飲み」です。
食べ物ではなく、飲み物でお腹を満たすケースです。代表選手はスープ。Googleトレンドを見ると、2016年から横ばいでしたが、2020年以降上昇トレンドに転じています。スープ市場の売上も順調に推移しています。かくいう私も、小腹が空いたとき、作り置きの味噌汁を飲んでしのぐことがあります。間食としてスムージーを飲む人もいて、私の周囲でもミキサーを買って家で作っている人が増えている印象です。また、甘酒、炭酸水、フルーツ酢などで小腹を満たしている人も。

〈「スープ」に関する検索数の推移〉

出典:Googleトレンド

「新間食」。その理由は、冒頭に書いたように、コロナ禍でリモートワークをしたり外出することなくずっと会社で過ごしたりすると、ついつい小腹が空いてしまうことがあげられます。また、それだけでなく、ずっと同じ部屋にいると景色が変わらなくてテンションが上がらないので、間食をすることで楽しい気分、幸せな気分を味わいたいという精神的な理由も大きいと考えられます。そういう意味では、気持ちを高める香りとか、食べ応えとか、そういう演出を商品に意図的に加えていくと喜ばれるかもしれません。

この『新間食』ですが、これからも多くの人が実践していくことが予測され、そこには新たなビジネスチャンスが広がっています。

◎『新間食』のビジネスチャンスの例
■低カロリー、低糖質だけど、食べ応え十分なヘルシー間食シリーズを発売する。
■間食以上主食未満の食べ応えあるスープなどの新メニューをファストフード店で発売する。
■1日5食など分食に特化したミールキットの宅配プログラムを新たに開発する。
など。

私自身、間食が大好きで、目の前にお菓子があると食べずにはいられないのですが、先日受けた人間ドックでついにコレステロールが基準値を超えてしまったので、いよいよ「新間食」を始めなければと感じています。今回の記事を書いていて発見した、ちょっと懐かしくもあるおつまみ昆布から試してみようかと。あ、でもそうすると、今度はお酒が飲みたくなっちゃうかも。お酒も大好きなもので。

中川悠(なかがわ・ゆう)
統合プラニング局チームリーダー
ヒット習慣メーカーズ リーダー

メーカーの商品開発職を経て、2008年に博報堂中途入社。
クリエイティブストラテジストとして、日々お得意先や社会の課題に向き合っている。最近はタコスにはまっていて、都内にあるタコス屋さんを開拓しては食べ続ける日々をおくる。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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