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ヒット習慣予報 vol.162『整活習慣』

2021.03.23
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの金田です。

最近ヒット習慣メーカーズのメンバーに加わり、今回コラムデビュー致しました。
美味しいごはんを食べることと、ダイエット(情報)が大好きな一向に痩せる気配のない29歳です。

さて、今回テーマとしてご紹介したいのは「整活習慣(せいかつしゅうかん)」です。
近年、自ら身体的・メンタル的に“整える”活動=整活を日常的に行う人が増えてきているなと感じているので、今回はどのような「整活」を習慣として行う人が増えてきているのかをご紹介します。

まず1つめは「オートミールを食事に取り入れること」です。
オートミールとはオーツ麦という麦を加工して作られるシリアルのようなものなのですが
近年オートミールを生活に取り入れる人が増えています。
Googleトレンドを見てもオートミールの注目度が高まっていることがわかります。

出典:Googleトレンド(「オートミール」で検索)

オートミールが注目を浴びている理由としては
・手軽に様々な栄養や豊富な食物繊維を摂れる
・ごはんや小麦のかわりとしてリゾットやパンケーキなど様々なアレンジができるため(味に)飽きない
ことが考えられます。
実は私自身、毎日オートミールをリゾットやパンケーキなどにアレンジして飽きることなく食べているのですが、食生活に取り入れるようになってからお通じがよくなったり肌がきれいになったように感じています。(※個人的な感想)

何かを我慢することなく、飽きずに美味しく続けられ、かつ身体へのよい効果も実感できることが近年のオートミール人気の秘密なのではないでしょうか。

2つめは「姿勢・骨を正しい位置に整えること」です。
最近はハードな筋トレではなく、固くなった筋肉やコリをほぐし、姿勢や骨の位置など、身体の芯となる部分を正しい位置に整えるエクササイズやストレッチを始める人などが目立つようになってきました。
また、コロナ禍において在宅ワークをする人が増えたことに伴い、私の周りでも骨盤をサポートするクッションやストレッチをするポールなどを購入したという声をよく聞きました。

身体の歪みがあらゆる不調につながる認識が上がってきている中、無理なく日常の中で身体の土台となる部分を整え、不調を予防したいという意識が上がっているからではないでしょうか。

3つめは「サウナに行くこと(サ活)」です。
近年のサウナブームは衰えることなく、日常的にサウナに通うのはもちろん、色んな地域のサウナ巡りをしたりアウトドアでテントを張ってサウナをしたりと様々な「サ活」をする人が増えてきているように感じています。
ここで注目したのがサ活をしている人たちがサウナに入った後によく使う、「整った」という表現です。
サ活を行っている友人たちの会話を聞いていると、
「サウナ○分→水風呂○分→外気浴○分」を1セットとしてそれを何セットするかなど、それぞれに異なるサ活のマイルーティンが存在し、それをこなしたことで「整った」状態を感じられるんだそうです。
この際使われる「整った」という表現には、身体が汗をかいてさっぱりするとともに、心もすっきりとして心地よいという身体的・メンタル的に(良い状態に)調子を取り戻したという意味が含まれています。
個々によって「整う」タイミングが異なるため、それぞれのサ活のマイルーティンがあると思うと面白いですね。

これらのように、身体的にもメンタル的にも同時に無理せず整えられることが習慣としてその人の日常に浸透してきている理由としては、「日常的なストレスからの回避」があるのではないでしょうか。
ストレス社会と言われている近年、さらにコロナ禍での外出自粛などによりストレスにさらされるようになってきている中で、身体的、メンタル的に疲労を感じている人が増えています。
ストレスフルな「毎日」の中でなるべく身体と心を整えてストレスを減らしながら心地よく暮らしたい、そんな暮らしをするために個々が続けられる方法で身体と心を整える整活が習慣化されてきているのではないかと感じています。

最後に、「整活習慣」から見るビジネスチャンスについて考えてみました。

◎「整活習慣」のビジネスチャンスの例
■身体的にもメンタル的にも整えられるホテルのステイプラン
■姿勢を整えるとともにメンタルコントロールできるインナー開発
■ストレスを感じると通知が届き解消法を教えてくれるアプリ
など。

みなさんも小さなことで良いので何か自分の身体と心が気持ちいいなと感じることを見つけて、続けてみてはいかがでしょうか。

金田彩佳(かねだ・あやか)
関西支社第二ビジネスデザイン局第二プラニングチーム
ヒット習慣メーカーズ メンバー

2017年に博報堂入社。大阪生まれ大阪育ち。社会人の4年間をかけて習得した標準語を、支社転勤により順調に失いつつあると実感したことが最近の少し悲しかったことです。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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