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ヒット習慣予報 vol.121 『公共タッチレス』

2020.05.26
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの武藤です。

気温が高くなってきましたね。湿気の少ないこの時期、カラッとした日は散歩していても気持ちいいです。東京は引き続きステイホームを実施している方が多いと思いますが、それでも日用品の買い出しに行ったり、気晴らしに人気の少ない時間帯に散歩するようなこともあるかと思います。

そこで、今回のテーマは「公共タッチレス」(タッチレス=非接触)です。外出した際に触れるであろうエレベーターのボタンやドアノブ、銀行のタッチパネルなどを直接触れないで利用するアイディアが増えてきています。みなさんもTVやネットで「非接触」という言葉をよく耳にするようになってきていると思います。実際にGoogleトレンドで「非接触」をキーワードとしてこの半年を検索してみても、上昇傾向にあり注目されていることもわかります。

出典)Googleトレンド

ではここで、どんなタッチレスアイディアが話題になっているか。事例を見てみましょう。

まずは「足でタッチレス」です。
コンビニなどで冷たい物を購入するとき、冷蔵庫からドアを開けて物をとり出します。その時どうしても触れてしまうのが取っ手や扉ですね。
そこで考え出されたのが、冷蔵庫の下部にコの字型に加工したアルミ板を設置し、そこに足を引っ掛けて開けられるようにしたタッチレスです。足は直接肌に触れる部分は少なく、手とは違い目鼻口に触れることはほぼないため感染が懸念されることはありません。
このアイディアは、絶賛の声の他に「今までは足を使って何かをするのは非常識だったが、これからは常識になりそう」「子供を抱っこしながらドアを開けるのにも役立つ」といったネット投稿があり、「足で開ける」という行為が受け入れられていることで公共マナーの変化を感じました。

そして次は「代わりにタッチレス」です。
100円ショップやホームセンターで手に入る、カバンを机などにつり下げる際に使う「バッグハンガー」を応用し、触れずに扉や窓を開けられるアイテムを考案。動画投稿サイトで作り方を公開していました。そのアイテムを使ってひっかけて開けることやATMなどのタッチパネルも操作でき、ストラップに付けて持ち運びしやすい作りになっていました。
簡単にリーズナブルにこどもと一緒に作れるところや特にこどもの予防意識が高まることがポイントかと感じます。

さらには「空中でタッチレス」です。
直接ボタンなどに触れずにセンサーカメラが指の動きを感知し、空中に浮いた映像のボタンをあたかも触っているかのような感覚でそのまま操作できる「空中タッチ操作パネル」があり、新型コロナの影響で注目を集めていると雑誌などで話題になっていました。

ではなぜ「公共タッチレス」が注目されてきているのでしょうか?

もともと日常生活の中で、「病院などのスリッパ」や「電車のつり革」など不特定多数の誰が触ったかわからないものに対して「できれば触りたくない」と約3割の人が感じていることが、下記の意識調査でわかると思います。新型コロナの影響で触れることが懸念されるようになり、「触れないほうがいい。触れたくない」「感染を防ぎたい」という予防意識の高まりが加速したあらわれではないでしょうか。
そして、直接触れないことによる手と物とのソーシャルディスタンスで「安心感」を得ているのではないかと考えます。

出典)株式会社メニコン

Vol.120「バーチャルライブ購買」の中でも非接触サービスが増えていくだろうとありました。
同じく増えていくことが予想される「公共タッチレス」のビジネスチャンスを考えました。

◎「公共タッチレス」のビジネスチャンスの例
• トイレの扉を自動ドアに。床に設置したボタンを踏むと開く仕掛けにする。
• 自動販売機に視線センサーを設置。目の動きやまばたきで買いたいものを感知してボタンを押さず購入できる。
• どのエレベーターでも使えるエレベーターボタンアプリを製作し、携帯電話で代わりに操作できるようにする。
など。

「代わりにタッチレス」のタッチレスグッズが私でも簡単に作れそうだったので、100円ショップで材料を購入しました。いろんな色があり、周りのお友達や家族に作ってプレゼントするのもいいかもと思いました。

武藤こずえ(むとう・こずえ)
統合プラニング局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

旅、映画、音楽が大好き。
どうにも旅に出たくてうずうずしています。
行くとしたらどこに行こうかと考えている時が今の一番の楽しみです。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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