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博報堂「生活者のサステナブル購買行動調査2023」レポート

2023.08.25
#SDGs#リサーチ
「SDGs」について、すべての年代で「内容を知っている」5割、「聞いたことがある」8割超えに。
買い物の際の環境・社会意識度は、10点満点中4.98点で過去最高値。
リユース品の売買など「サーキュラー(循環)」な行動は若年層を中心に拡大傾向

株式会社博報堂(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)の「博報堂SDGsプロジェクト」は、4回目となる「生活者のサステナブル購買行動調査2023」を実施しました。SDGsの認知率・知名率は昨年から少し上昇し、すべての年代で認知率5割、知名率8割を超えました。買い物の際の環境・社会意識度も昨年からは微増ながら最高値となり、特にリユース品の売買など「サーキュラー(循環)」な購買行動が、若年層を中心に徐々に広がりをみせています。(調査期間:2023年2月27日~28日、調査対象:全国16~79歳の男女計5,156名)

<調査結果のポイント>

【「SDGs」について「内容を知っている」人は5割、「聞いたことがある」人は8割超。昨年からは微増】

・「SDGs」について「内容を知っている(よく知っている+ある程度は知っている)」を合わせた認知率は20~69歳で54.0%(前回50.5%)、「内容は知らないが名前を聞いたことがある」まで含めた知名率は81.9%(前回80.8%)で、昨年からの伸びは緩やかに。
・年代別では10代(16~19歳)が最も高く、認知率77.6%、知名率91.2%。その他の年代でもSDGs理解が進み、すべての年代で認知率が5割、知名率が8割超えに。

【買い物の際の環境・社会意識度は年々上昇。10~20代の若年層を中心に拡大】

・買い物の際に環境・社会に与える影響を意識しているか10点満点で聞いたところ、20~69歳の平均値は4.98点。初回調査(2019年)の4.66点から年々高くなっており、環境・社会を意識した購買行動が徐々に拡大。中でも10代と20代が昨年から大きく上昇。

【サステナブル購買行動の傾向に大きな変化なし。リユース品売買など「サーキュラー(循環)」な行動に広がり】

・「ミニマル(最小限)」「ロングライフ(長期的)」「サーキュラー(循環)」というサステナブルな購買行動の傾向は大きく変わらず。
・10~20代(16~29歳)では特に、「不要になったがまだ使えるものは人にあげたり売ったりする」「新品を買わずに中古品を買う」「新品を買わずに借りたりシェアしたりする」といった「サーキュラー」や「シェア」に関する行動が全体より10~20pt高い。

【「サステナブルな商品」に対してイメージするのは「自然な」「優しい」】

・「サステナブルな商品」についてイメージする言葉を聞いたところ、「自然な」(33.7%)がトップ、次いで「優しい」(24.7%)。「自然環境の保護」や、「地球環境に優しい」「人に優しい」などから連想されている模様。
・続いて、「すべての人に関係がある」(20.9%)、「グローバルな」(20.2%)。SDGsでうたわれている「誰一人取り残さない」というメッセージや、SDGsが国際的な取り組みであることが意識されているとみられる。

<調査概要>
○調査手法:インターネット調査
○対象者:16~79歳の男女5,156名 直近2~3か月に食品・飲料・日用品・衣料品などを購入した人
※分析時は人口の性年代構成比に基づきウェイトバック集計を実施。数値はWB後を使用
○対象地域:全国
○調査時期:2023年2月27日~28日
〇調査機関:株式会社H.M.マーケティングリサーチ

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