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ヒット習慣予報vol.171『丸ごとEAT』

2021.06.01
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの藤田です。
5月があっという間に終わり、もう、夏ですね。。。私はもともとかなり痩せている方ではあるのですが、コロナ禍を経て動かなくなったせいか今まで以上に小食となり、もしかしたらもう夏バテに入ってきているのかも・・・と思う今日この頃です。

皆さん、「夏」といえば、どんなシーンを思い浮かべるでしょうか。パラソルのあるビーチで海水浴を楽しんでいるシーンでしょうか?それとも、お盆で先祖のお墓にお参りしているシーンでしょうか?私は、「広い畑で麦わら帽子をかぶりながら、トウモロコシをかぶりついている」ようなシーンです。アニメか何かで見たシーンの記憶なのですが、僕は周囲の友達でも親戚でも農家をやっている人がいなかったこともあって、そういった体験への強いあこがれがあります。小食の僕でも、とれたての食材を目の前にしたらバクバクかぶりついて止まらなくなってしまいそうです。

さて、今回のテーマは、「丸ごとEAT」です。果物や野菜を丸ごと食べることへの注目が高まっているのではないか?という話です。Googleトレンドで2004年からの推移をみてみると、「丸ごと」の検索量は、2015年ごろから上昇傾向にあることがわかります。

出典:Googleトレンド 「丸ごと」で検索

では、丸ごとの傾向は具体的にどのように表れているのでしょうか。
1つ目は、【フルーツ】です。フルーツそのものを丸ごと食べることそのものや、フルーツを丸ごと取り入れたスイーツ、またアルコール飲料などが増えています。最近ではフルーツを挟むフルーツサンドが脚光を浴びていますが、細かく調理したものよりも、丸ごと入っているフルーツを見ることが多くなりました。丸ごとフルーツを加えたパフェを出すお店なども増えています。また、アルコールなどの飲み物でいうと、「丸ごと入り!」などをうたう飲み物もちらほら見かけます。

2つ目は、【野菜】です。生野菜にがぶりつく、というよりも、丸ごと調理されている方が増えているようです。調理する際に皮と実を丁寧に分けるのではなく、皮ごと「丸ごと」入れて調理することが増えているように思います。実際、Googleトレンドで「丸ごと レシピ」の2004年からの推移をみると、2015年ごろから上がっていることがわかります。検索をかけてみても、とりわけ玉ねぎの丸ごと煮込みなどのレシピが多く登場してきます。僕も大好きです。

出典:Googleトレンド 「丸ごと レシピ」で検索

3つ目は、【発酵】です。発酵食品への注目が高まっている中で、その中でも発酵させたいものを“まるごと発酵させたもの”へのニーズが高まっていたり、また、“自らまるごと発酵させる”ケースが増えています。コロナ禍のおうち時間を過ごすエンタメとして発酵キットなども活用されており、誰でも手軽に発酵できるようになったことも、“まるごと発酵”への注目の背景にありそうです。

では、なぜ今「丸ごとEAT」の注目が高まっているのでしょうか。理由としては、大きく3つあると考えます。
1つ目は、自然志向です。世の中の健康志向が高まっている中で、その表れの一つとして「自然のものを手を加えずにそのまま食べること」への注目が高まっているように思います。人の手を加えていない自然そのもののオーガニックなものへの関心が高まっていることが背景にあるのではないでしょうか。
2つ目は、栄養志向です。食材が持つ栄養素をできるだけ効率よく摂取したいという意識のもと、皮などを含めて丸ごと食べてしまおう、という意識が高まっているのではないでしょうか。
3つ目は、フードロスです。SDGsの重要性が世界的に浸透していく中で、食べ物のムダを「フードロス」としてなんとかしなければならない、という共通認識ができつつあります。そうした傾向の一環としても、廃棄を出さずに「丸ごと」食べることに注目が集まっているのではないでしょうか。

最後に、「丸ごとEAT」のビジネスチャンスについて考えてみました。

「丸ごとEAT」のビジネスチャンスの例
■農場直送のフルーツや野菜を丸ごと出してくれる丸ごとカフェ
■フルーツジュースや野菜ジュース、ゼリーなど「丸ごと」を価値にした商品ブランド
■その食べ方が全体からしたらどれくらい“丸ごと”なのかを示す「丸ごと指標」を開発する
など

まだまだ社会人3年目の私としては、食べ物にとどまらず、どんなことも「丸ごと」吸収して、自分の糧にしないといけないなと改めて思いました。

藤田啓介(ふじたけいすけ)
関西支社第二ビジネスデザイン局第二プラニングチーム
ヒット習慣メーカーズ メンバー

愛知県蒲郡市にて、3人兄弟の三男として生まれる。
2019 年博報堂に入社、希望して関西支社に赴任。マーケティングプラナーとして、また一生活者として、目の前の義憤を仕事に変えようと奮闘中。週末のゴルフと、政治モノの海外ドラマが人生の楽しみです。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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