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ヒット習慣予報 vol.127 『お試しフィルター』

2020.07.07
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの植月です。
いよいよ夏がやってきます。7月には4連休もありますが、みなさん既に予定はお決まりでしょうか?
私は最高にエモい夏を過ごすべく、準備期間として自分磨きに励もうとしているところです。心意気だけは一人前です。

今回はそんな自分磨きにも役立ちそうなTIPSとして、「お試しフィルター」を取り上げます。お試しフィルターは、カメラアプリに備え付けられているフィルター機能を、メイクが似合うかなどのお試しとして使うことを指します。

カメラ機能はもともとスマートフォンにも備え付けられていますが、それとは別に料理がおいしそうに撮れることに特化したものや、肌をきれいにすることに特化したものなど、様々なカメラアプリがあります。特に若年層では、SNSや動画配信アプリに続いてよく利用されるアプリの一つとなっており、平均で2.7個のカメラアプリがインストールされています。

カメラアプリを複数インストールして、シーン(昼・夜など)/ 対象(人・食べ物・景色など)で使い分けて写真を撮るという習慣はもとからあったと思います。ただ、それらの場合、最終的な目的はいずれも「いい写真を撮ること(=盛ること)」でした。
それが最近では、もはや写真を撮らずに、「自分にメイクが似合うかなどの判断のためにフィルター越しの自分を確かめる(=試すこと)」ことを目的とした使い方が出てきました。

最もわかりやすいのは、「メイク」です。
メイクというと、中国風の “チャイボーグ”や、泣きはらしたような印象を与える“地雷メイク”など、特徴的なネーミングが目立つとともに、トレンドの移り変わりが激しくなっています。だからこそ、そのメイクをするために毎回メイク用具を揃えたり、メイクカウンターに行って試用したりするのも、大変な労力になります。そこで、カメラアプリの自撮りフィルターをかざして、自分にはこのメイクが似合う/似合わないという判断をします。手間もコストもかからないので、気軽にお試しできます。

同様に、「ヘアスタイル」や「ひげ」も挙げられます。
髪やひげを伸ばすのは時間がかかりますし、髪を一気に短くするのは勇気がいるという方もいるでしょう。そこで、フィルターを使って完成形がどうなるのかを確かめます。周りに相談できる方はアドバイスをもらうという方法もありますが、なかなか相談に踏み込めないという方もいるので、そういう方には一人でできるという点も大きなメリットではないでしょうか。

では、なぜ「お試しフィルター」は進化し、加速しつつあるのでしょうか?
理由は大きく2つあると考えられます。
1つ目は、トレンドの移り変わりの激しさです。メイクを筆頭に、トレンドはめまぐるしく変わるものなので、トライ&エラーを以前よりも早いスピードで行う必要が出てきました。そこで、従来のようなアナログな方法では追いつかないからこそ、デジタルを駆使したお試しという概念が出てきたのだと考えられます。
2つ目は、手間・コスト・時間がかからないという手軽さです。中には有料アプリもありますが、無料で展開されているものも多く、自撮りカメラをかざすだけで簡単にフィルターをかけられるので、いつでも・どこでも・誰でも使えます。これも多くの人に利用されている理由の一つではないでしょうか。

最後に、「お試しフィルター」のビジネスチャンスとしては下記のようなことが考えられるのではないでしょうか?

◎「お試しフィルター」のビジネスチャンスの例
■ネイルアプリに、好きなネイルデザインを自分の指に反映して、顔やファッションとの相性を確かめられる「ネイルフィルター」を導入する。
■家電メーカーが体重の増減を入力することで、顔・体型が変化する「健康チェッカー」アプリをリリースする。
■ECサイトで、洋服やピアスを選ぶと、それをデジタル上で自分に着させることのできるツールを開発する。
など。

私自身も、この間「お試しフィルター」をしていて、“最新の技術を用いれば、ここまで再現できるのか…もはやこのまま写真をとっても、メイクをしていると勘違いされるのでは…?”と思うほどのフィルターの精度の高さにびっくりしました。とても手軽なので、みなさんも迷ったらぜひ一度お試しください。

植月ひかる(うえつき・ひかる)
統合プラニング局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

2017年 博報堂に入社。
4年目のマーケターとして、社会の荒波に揉まれながら、社会に新たな潮流をつくることを夢見て奮闘中。やりたいと思っている目先のエモい夏体験は、アイスを半分こして食べながら歩くことです。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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