
谷川建設



https://www.youtube.com/watch?v=K0BrFmeG8_A
谷川建設は、長崎県に本社を置き、九州・広島エリアで事業展開している創業55年の老舗ハウスメーカーです。九州では長年に渡ってオンエアしていたCMにより「たにがわけん〜せつ〜♪」のサウンドロゴが広く知られていますが、サウンドロゴ以外の企業理解が進んでいないことが課題でした。
谷川建設は、林業から始まった企業の歴史もあり、木材へのこだわりが魅力です。特に、住宅の構造材(家の骨格にあたる部分)には、長野県から直接仕入れているひのき「木曽檜(きそひのき)」を使用しています。ちなみに、木曽檜は法隆寺にも使われているほど良質なひのきで、千年以上の耐久性をもっている優れ物です。しかし、そもそも「谷川建設がひのきで家を建てている」ことさえも知られていないような状況のため、まずは「ひのきの家=谷川建設」を接着させる必要があるなと考えて企画をスタートしました。
谷川建設が実際に使用している木曽檜は、樹齢80年以上で年輪が詰まった木曽檜だけ。そしてその年輪がつまった断面がレコードっぽいと思い「ひのきレコード」の企画ができました。ひのきがレコード盤となり回転して、そこから聴き馴染みのあるサウンドロゴが流れてくるだけのシンプルな企画です。制作の過程で、カットを割ったり、セリフを入れたり、コピーを変えたり、いろんな足し引きも検証しましたが、最終的にはワンカットでセリフも落としてシンプルにすることで、サウンドロゴのインパクトも大きくなるとわかり、今の形に落ち着きました。木曽檜というひのきを使っていること、法隆寺と同じひのきを使っていること、木曽檜の中でも樹齢80年以上にこだわってるということなどなど…本当は伝えたいことがたくさんあったのですが、ひとつに絞ってよかったです。制作過程を通して、情報を削ぎ落とすことの大切さを改めて実感できた仕事でした。

2022年九州博報堂入社。コピーライター。ACCフィルム部門Aシルバー、ACCラジオ・オーディオ部門U29賞、FCC賞、福岡広告協会賞金賞。構造が新しい企画を心がけています。