こんにちは。ヒット習慣メーカーズの鈴木です。

12月に突入し、いよいよ冬らしい寒さになってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?昨年末からスタートしたヒット習慣予報コラムも丸一年。いろいろな新しい習慣の兆しを紹介してきましたが、皆さんが実際に取り入れた習慣はありましたか?

私はというと、かなり初期に書いた「vol.4平日夜の週末化」は最近も実践していて、会社仲間と仕事終わりに定期的にフットサルをやっています。最近はこの習慣をもっと楽しく充実したものにできないかと考えていたのですが、ヒット習慣メーカーズのメンバー会議で「じゃあ銭湯に行ってみたら?」とアドバイスを受けました。聞いてみると、メンバーのうち複数人が、最近銭湯にハマっているというのです。あるメンバーはお気に入りの銭湯に毎週のように行っていたり、あるメンバーは話題の銭湯に行くためにわざわざ週末にご家族で遠出をしていました。

個人的には「お風呂なんて体と髪がちゃんと洗えればよくない?」と思ってしまうタイプなのですが、今回は敢えてそんな私が、銭湯やお風呂をよりリッチな体験にしようとする新しいお湯との付き合い方、「湯ノベ~ション」について考えてみたいと思います。

まず、「銭湯」や「お風呂」というキーワードで調べてみると、やはりここ最近検索数は伸びているようです。

「銭湯」「お風呂」

出典:Googleトレンド

私自身しばらく銭湯はご無沙汰だったのですが、ここまでメンバーに勧められると気になるもの。ということで、実際に銭湯に行ってみました!決行日は「平日の夜の週末化」の習慣としてフットサルに行ったとある月曜日の夜。表参道にある銭湯です。

まず驚いたのは、月曜日にもかかわらずお客さんが多いこと!しかも行った時間と土地柄もあるのか、20代~30代の比較的若めの男女が多く来ていました。また、室内に入ると受付の横にクリスマスツリーが飾ってあったり、生ビールや少しおしゃれな外国のビールが売っていたり、wi-fiが完備されているためかパソコンで仕事をしている人がいたりと、いわゆる昔ながらの銭湯のイメージとはかなり違っていました。

そして、いざお湯に入ってみるとジェットバスはこれでもかという強い水圧で、体に刺激がありしゃっきりとする感じ。転じて炭酸水は温めのお湯でゆっくりと体を癒す感覚を得ることができました。当たり前ではありますが、銭湯は家のお風呂にはない解放感で、気持ちも体も癒されるということが確認できました。

今回実際銭湯に行ってみて改めて感じた魅力は大きく2つです。
ひとつは銭湯ならではの大きな浴槽で、いろいろなお湯を楽しめるという「体」と「心」の癒し効果。「体」と「心」をそれぞれ癒してくれるものはたくさんありますが、「体」と「心」を同時に、しかも比較的安価で癒してくれるのは銭湯ならではないでしょうか。

もうひとつは、お湯を楽しむ以上の+αを提供しているという点です。私の行った銭湯でも少しおしゃれなビールを楽しめるようになっていましたし、アニメ等とコラボレーションした特別装飾等も定期的に行っているようで、お湯をより楽しい体験にしてくれる工夫がありました。
特に最近の銭湯は、この+αのサービスが増え、多様化しているようです。少し調べただけでも、おしゃれでアートな雰囲気に改築された銭湯。漫画を読める銭湯。カフェが併設されている銭湯・みんなで洗い場にマットを敷いてヨガを楽しんでから入浴する銭湯等、今までの常識を覆すような銭湯の楽しさが体験できるものがありました。
また、銭湯以外に目を向けてみると、屋外に設置されたバスタブの中に入って映画鑑賞を楽しむイベントも今年話題になっていました。
このように、今までのお湯の過ごし方に+αの楽しみが加わり、お湯の中での過ごし方にちょっとしたイノベーションが起きているようでした。

ではなぜ、今改めて銭湯が人気を集めているのでしょうか。
ものすごく基本的なことですが、銭湯ならではの大きな浴槽で、いろいろなお湯を楽しめるという「体」と「心」の癒し効果はやはり一番大きく、最近銭湯にハマっているという上司も「1週間の疲れをリセットするために毎週必ず銭湯に行く」とのことでした。

それ以外にも、「誰にも邪魔されずひとりの時間を楽しめる」。逆に、「いろいろな人がいるので、緩やかなつながりが生まれて心地よい」「友達と行って楽しんでいる」等、ひとりの時間を充実させたり、人とのつながりを楽しむ等の声も聞かれました。新しい銭湯は、様々な+αのサービスで、ひとりでも、みんなでも楽しめる工夫が凝らされているのでないかと思います。特に最近の銭湯人気は20~30代の若い運営者の活躍が顕著で、どんどんと斬新な発想やアイディアが実現されています。また、そのような新情報をまとめたwebメディアも人気を集めています。

このように、楽しみ方は多種多様ですが、それぞれが思い思いの時間を過ごせる「湯ノベ~ション」。ぜひ皆さんもご自分のお気に入りを見つけてみてください。

これまでのヒット習慣予報でもビジネスチャンスの例をいくつかご紹介しましたが、
「湯ノベ~ション」にも色々なビジネスチャンスがあると考えます。

◎「湯ノベ~ション」のビジネスチャンスの例
■お風呂に入りながら食事ができる「湯レストラン」。
■湯の中でみんなでゲームセンター感覚でテレビゲームを楽しめる「湯ゲーセン」。
■湯に浸かってリラックスしながら英会話等の習い事ができる「湯スクール」。
など

鈴木 康司(すずき・こうじ)
統合プラニング局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

2007年 博報堂に入社。
ヒット商品やヒット習慣には飛びつかずにはいられない、ドミーハー。好きが高じて、ヒット商品やヒット習慣を生みだせると良いなと思い日々奮闘中。休日は家でアイドルのDVDを見るのが好き(主にジャニーズ)。