お知らせ

博報堂、SDGs達成のために、生活者の意志ある買い物をサポートするプログラム 「EARTH MALL」の提供を開始

2018.04.24

博報堂は、国連が採択した持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、以下SDGs)を達成するために、生活者の意志ある買い物をサポートするプログラム「EARTH MALL(アースモール)」を開発、企業向けに提供を開始しましたのでお知らせします。

SDGsに取り組むにあたり、生活者に身近な目標の一つとして「持続可能な生産と消費のパターンを確保する(目標12つくる責任 つかう責任)」があります。しかし、実際に先進国の消費が、遠い途上国の社会問題や環境破壊を引き起こしていても、見えづらかったり個々人の力では解決できないと感じてしまっているのが現状です。また、MSC(※1)やFSC(※2)などの認証ラベルの存在や必要性も、いまだ知られていません(日本におけるMSCの認知は15%で、ドイツなどの1/4以下※3)。持続可能な生産と消費がもたらす世界は、環境保持に加え、生産サイクルの安定や生産者の安定も生み出すことから、一人でも多くの生活者が、意志を持った買い物を実現することが重要です。

「EARTH MALL」は、「買い物」を「生活者が未来を変えるアクション」と位置付け、商品の成り立ちや適量を考えた買い物を促すプログラムです。地球を一つのショッピングモールと見たて、地球での豊かな生活を続けていくことを呼びかけます。具体的には、EARTH MALLがリアル・デジタルにおける買い場での企画のプラットフォームとして機能し、それを通じて商品選定や紹介コンテンツ制作、情報発信のコンサルティングなどを行っていきます。国内の国際認証に関わる組織と連携し、推奨商品の選定をサポートしたり、認証制度の解説や生産者のストーリーを伝えるコンテンツの制作、主にインナー向けに生産と消費について学べる教育プログラムの提供などを行っていく予定です。将来的には、対応する国際認証を増やしたり、EARTH MALLが独自に認定・推奨する基準も設けることも想定しています。

なお、EARTH MALLのコンセプトは、産官学民が連携し、SDGsに関する変革とイノベーションを創出することを目的とした「OPEN 2030 PROJECT」(※4)から生まれました。教育事業(※5)を皮切りに、現在、博報堂が社会実装を担っています。

博報堂は今後も、SDGs達成に向け、社会、生活者、企業の未来に向けたアクションを提案してまいります。

詳細はこちら

(※1)MSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)による認証エコラベル。海洋の自然環境や水産資源を守って水揚げされた水産物に与えられる。
(※2)FSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)による認証。森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられる。
(※3)海洋管理協議会が2016年実施した調査より。
(※4)2015年9月28日に発足した、SDGsの達成を目指し、未来の社会を新しく創り出すために、企業の変革とイノベーションを促すプロジェクト。2016年より本格的に活動を開始し、2020年にはプロジェクトから生まれた成果を国内外に積極的に発信していくことを構想している。企業活動と社会的インパクトを両立した「21世紀型企業」の支援を行っていくと同時に、生活者への啓発や社会への情報発信などを行っていく予定。実行委員長:蟹江憲史(慶應義塾大学政策・メディア研究科)
公式HP: http://open2030project.com/
(※5)博報堂は「未来を変える買い物とは何か」を考える学習ワークショッププログラムを開発、全国の小・中学校の教育の現場で広く活用いただけるよう教材パッケージ化を行い、土曜学習応援団(http://doyo2.mext.go.jp/)で公開している。具体的には、①私たちが住む地球が持続するために定められた国連目標「SDGs」とは何かを学ぶ。②SDGs実現のためのアクションとして、身近な買い物に焦点を当て、「国際認証商品」の仕組みを学ぶ。③広告づくりのイロハを学び、実際に「未来を変える買い物」につながる広告を作る。の三部構成。

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