お知らせ

博報堂 Woman Wellness ProgramとTBWA HAKUHODOの共同実施による「更年期に関する生活者意識調査ソーシャルリスニングレポート」を公開

2023.11.01
#ウェルビーイング#生活者研究

~更年期に関するSNS言及量は10年で約2.3倍に増加。
「対症療法」「仕事」など更年期との日常的な向き合い方に関心高まる。~

女性の就業率が増加するなか、女性たちのライフステージごとに異なる健康課題についての注目が高まっています。株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)の女性の健康課題視点で企業の事業やサービスの構想を支援する「博報堂 Woman Wellness Program」は、10月18日~24日の「メノポーズ週間」を機に、株式会社TBWA HAKUHODO(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO: 今井明彦)のマーケティング戦略組織でSNS利用者の声を分析する“ソーシャルリスニング“を通じて生活者および市場の調査を行う「65dB(デシベル) TOKYO」と共同で、更年期に関するソーシャルリスニングを実施しました。そのレポート結果をご紹介します。

少子化対策の重要な打ち手のひとつとされる女性活躍ですが、月経やPMS(月経前症候群)、不妊、妊娠・出産・産後の不調、更年期など年代やライフステージで特有の健康課題が大きな障壁となっています。当社のマーケティング戦略組織で、SNS利用者の声を分析する“ソーシャルリスニング“を通じて生活者および市場の調査行う「65dB(デシベル) TOKYO」と「博報堂 Woman Wellness Program」は、女性たちのライフステージごとに異なる健康課題に対する関心の高まりを受け、今回のソーシャルリスニング実施に至りました。
本調査では、更年期に関する話題は年々増加傾向にあることや、根本治療にとどまらず、生活面やメンタル面でも女性たちをサポートする商品・サービスの拡大が求められていることが明らかになりました。

【調査結果サマリー】

  • 更年期に関するX(旧Twitter)言及量は、2012年から2022年にかけて227%に増加。メディア・タレントによるカミングアウトなどがソーシャル上で注目され、更年期に関する全体言及量の増加に影響している。
  • 更年期の「具体症状・原因」に関する言及量は全体言及量のうち48.6%と過半数を占めるが、2012年の言及ボリューム74.8%と比較すると、全体言及量に占める割合は減少。更年期に関する言及のテーマは多様化し、言及ボリュームが増加したテーマ上位は、「メディア・ニュース」+9.1pt、「対症療法」+5.3pt、「仕事・キャリア」+9.8pt。
  • 更年期の「仕事・キャリア」に関する言及ボリュームは、退職関連の話題を中心に直近10年で5.8倍に増加。
  • 更年期の「仕事・キャリア」に関する言及のうち、2012年は「身体的不安」や「精神的不安」が98.1%を占めていたが、2022年は「職場環境や周囲の理解」「人間関係」などの話題にも広がりを見せている。

博報堂 Woman Wellness Programでは、今後も女性の健康課題においてナレッジ提供や商品・サービス・事業開発のプラニングなどの協業ワークに取り組んでまいります。

【調査結果ハイライト】
・更年期に関するX(旧Twitter)言及量は、2012年から2022年にかけて227%に増加。

タレントによる早期閉経のカミングアウトやメディアが取り上げる更年期に関する特集などに注目が集まっており、SNS上で目につきやすく、さまざまな議論が生まれている。

・更年期の具体症状や原因に関する言及量は全体言及量のうち48.6%と過半数を占めるが、2012年の言及ボリューム74.8%と比較すると、全体言及量に占める割合は減少。更年期に関する言及のテーマは多様化し、言及ボリュームが増加したテーマ上位は、「メディア・ニュース」+9.1pt、「対症療法」+5.3pt、「仕事・キャリア」+9.8pt。

2012年と2022年の言及ボリュームで比較すると、全体言及量に占める割合が 最も伸びたのは「メディア・ニュース」となった。情報番組や報道番組などマスメディアを中心に更年期症状を取り巻く問題を積極的に発信するようになっており、ソーシャル上での発話促進に大きく貢献している。他に、全体言及量に占める割合が増加した「対症療法」では、サプリメントや自律神経を整えるアロマオイル/アロマセラピー、眠り薬やワインなどの言及が増えており、カジュアルで手に取りやすい対処法に広がりを見せている。 また、更年期世代女性への皮肉や誹謗中傷に関する言及割合は微減、夫婦仲などの「パートナー関連」の話題や「推し活」を絡めた話題は微増となった。

【調査概要】
「更年期に関する生活者意識調査」vol.3ソーシャルリスニング編
実施時期:2023年7月
調査実施対象期間:2012年1月1日〜2022年12月31日
調査方法:ソーシャルリスニング(ツール名:Brand Watch)
調査対象:X(旧Twitter)
調査機関:65dB(デシベル) TOKYO

■博報堂 Woman Wellness Programについて
女性の健康課題に着目し、女性たち一人ひとりがワークライフバランスを保ち、長く心地よく働き、生きていくことができる社会を目指して、クライアント企業の事業・サービス支援を行っていく社内横断プロジェクト。博報堂ビジネス開発局、博報堂キャリジョ研プラス、博報堂シニアビジネスフォース 新しい大人文化研究所、博報堂ブランド・イノベーションデザイン局のメンバーを中心に、マーケティング・ブランディング、PR、ビジネス開発、クリエイティブなど、女性特有の健康課題に関する知識を持つ社員で編成。社外のコミュニティや有識者を巻き込んだマルチステークホルダー型で、事業・サービス開発支援、マーケティング支援などを行います。

「更年期に関する生活者意識調査」vol.1自覚の実態編
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2023/10/202310181300-1.pdf

「更年期に関する生活者意識調査」vol.2付き合い方編
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2023/10/202310201000-2.pdf

■65dB TOKYOについて
「65dB」は、2018年に TBWA グループに加入した、フランスを拠点とするマーケティングカンパニーです。人々が通常の会話で発する音声の強さ(65 デシベル)をグループ名とするこの組織は、ソーシャルボイスの分析結果を元にした企業のマーケティング支援を展開することを主力事業としており、パリ、東京、上海、ニューヨーク、ムンバイ、サンパウロ、ジャカルタおよびドーハに拠点を置いています。65dB TOKYOはTBWA HAKUHODO傘下に組織を置くことで、TBWA HAKUHODO のグローバルレベルのクリエイティブチームとも連携し、マーケティングプロセスをワンストップで支援することも可能です。
65dB TOKYO: http://65db.jp/

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