THE CENTRAL DOT

U30が語る次世代的な働き方

2020.02.21
#adtech
マーケティングとテクノロジーに関するカンファレンス「ad:tech東京2019」において、『U30が語る次世代的な働き方』というタイトルでセッションが行われ、メーカー・広告・UX・ITなど多業種の各企業を代表してミレニアル世代が集結。次世代的な働き方を等身大でディスカッションしました。

■ワークとライフは相乗効果を持つ

働き方改革の中でよくいわれる「ワークライフバランス」。そのワークとライフを、「どのようにとらえていますか」というモデレーターの問いかけから、ディスカッションはスタートしました。「ワークとライフはシームレスに結びついていて、相乗効果があります。自己実現のためのワークで、ライフスタイルが豊かになる」(鵜ノ澤氏)、「自己を構成する要素として仕事があり、プライベートがあります」(松橋氏)、「ワークとライフのバランスはあって当然ですが、プライベートの中で仕事に活かせるものもあるので、単純に切り分けるのは難しい側面もありますね」(金城氏)と、仕事とプライベートを分けて考えることはできないといつながり、個人の中の価値観の一つとして仕事や家族、コミュニティが入っていくのでは」と提案。その背景について、岩佐は「ソーシャルメディアの発達で自分を発信しやすく、何か始めるプロセスの時点で人を巻き込みやすくなったこと、起業のハードルが低くなったことが一因」と分析しました。

その仕事を続けていく上で、モチベーションになるものはという問いには、山本氏、金城氏、久富氏が参画する、異業種連携の働き方改革推進コミュニティ「MINDS」の定量調査データから、お金という意見が多いことが明らかに。「変化の激しいデジタル業界で、取り残されないようついていくにはお金が必要で、自分の成長や経験に使いたいですね」という金城氏の意見が、その代表的なものでした。岩佐も「人生がアジャイル化している中で、働きながら、もしくは一旦それを中断して学び直すのが当たり前になってきている」とし、その資金になる給与がモチベーションになると話しました。

■「変わらないほうが怖い」時代に異質なものを受け入れる

ワークとライフがシームレスにつながる中で、会社はどうあるべきかについて、久富氏は「大企業の伝統を生かしながら変革していくには広い視野と経験が必要。1つのキャリアを押し付けるのではなく、脇見もさせて欲しい」と回答。松橋氏は「変わっていくことが会社の文化になっています」と答えていました。また、岩佐は「かつての会社は、同じ山をみんなで目指していたと思いますが、今は小さな山がいろいろあって、周囲を見渡して新しい山を見つけ、違う山に登ってみるようになっている」と述べました。変化が大きく、産業自体が超越する市場構造や、社会と個人がつながりやすくなっている現代だからこそ、働き方の視点でも、変化や多様性を受け入れることが企業に求められると解説しました。

これからの働き方について、金城氏は「パソコンとスマホがあれば、環境に縛られる必要がありません。働く場所に選択肢があることは大切で、より働きやすくなります。コワーキングスペースは必要ですね」と言い、久富氏も「同感です」と応じていました。その上で「もともと人は多様なものですから、オン・オフを分ける人も、完全にシームレスの人もいていいと思います。多様な価値観を持つ人が一緒に働くには、思いやりが必要です」と提案。松橋氏も「多様性を受け入れるマインドが大切ですね」としました。一方で鵜ノ澤氏は「働き方が独り歩きしているように思います。まずは何がやりたいのかをはっきりさせることが必要です」と主張。岩佐は「曖昧な境界を大事にすることは重要で、その中で、ゆるやかなつながりをつくることができるのは若い力です。オープンイノベーションでも、大企業同士のコラボは大変ですが、若い力ならゆるやかにつないでいけると思います」と言い、若い力の活用を企業上層部は考えてほしいと訴えました。

モデレーターの山本氏は「ゆるやかなつながりは大事で、そのつながりの〝接点〞で、多様性は生まれます」と話し、「会社はコミュニティ化し、仕事はプロジェクト化するとよくいわれます。働き方も、そのようになるのではないでしょうか」とまとめて、セッションを締めくくりました。

■プロフィール

モデレーター

山本 築
日本マイクロソフト
プロダクトマーケティングマネージャー 兼 働き方改革推進担当

2015年からWindows10やサイバーセキュリティの技術営業として活動し、2018年より働き方改革推進担当に着任、働き方改革をセキュリティの側面とも合わせながらお客様の業務改革を支援している。

スピーカー

松橋 萌音
サイバーエージェント
インターネット広告事業本部 ブランドクリエイティブ部門 プランナー

2017年にサイバーエージェントに入社。
インターネット広告事業本部 ブランドクリエイティブ局にて
国内外のクライアントのコミュニケーションプランニングを務める。
若年層や女性のインサイトを抑えたプランニングを得意としており
担当業界はアパレル、飲料、保険、プラットフォーム、SVODなど多岐にわたる。
受賞歴に BOVA など。ヤングカンヌファイナリスト。

岩佐 数音
博報堂
ブランド・イノベーションデザイン ストラテジックプラナー

博報堂ブランド・イノベーションデザインにて、未来洞察を起点とした事業開発・街づくり、エスノグラフィを活用した機会領域策定に従事。東大とRCAの共同プロジェクトRCA - IIS Tokyo Design Labとの協業など大学組織との共創も多く手がける。
過去にはグローバルチームにて、グローバルブランド立ち上げ、アジア進出戦略立案、中国生活者・サービス分析を担当。

久富 詩織
パナソニック株式会社
マーケティング本部 戦略企画室

2014年パナソニック株式会社入社。
ライフソリューションズ社マーケティング本部にてメーカー営業職として、代理店向けに電設資材や照明器具の営業に約4年間従事。2018年、同戦略企画部に異動。半年間、経営企画に携わる。2019年4月~BPR推進部にて営業改革のプロジェクトに携わりデジタルトランスフォーメーションを推進中。

鵜ノ澤 直美
オプト
ソーシャルメディアマーケティング部 SNS consultant

オプト入社後一貫してSNSコンサルタントとして様々な企業のSNS活用を支援。
オプトのオウンドメディア「kakeru」のライターとして、若年層のSNSの使い方やInstagramマーケティングに関する記事を執筆。新聞、TV、雑誌などのメディアからのインタビューやコラム執筆もおこなっている。フリーのフォトグラファーとしても活動しており、撮影の仕事から派生する形で、スマホ撮影術などのセミナー講師、フォトスポット開発など活動の幅を広げている。

金城 茜
電通デジタル
CX/UXデザイン事業部 コンサルタント

デザインファームでアプリをはじめとしたデジタルサービスの新規開発、顧客体験設計、ブランディング支援に携わり2017年電通デジタルに入社。現在は顧客体験設計を中心にデジタルチャネルでのコミュニケーション設計、UX/UI改善に従事している。

博報堂に関する最新記事をSNSでご案内します。ぜひご登録ください。
→ 博報堂広報室 Facebook | Twitter

FACEBOOK
でシェア

TWITTER
でシェア

関連するニュース・記事