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マーケティングシステムの今〜マーケティング&ITの実務家集団が語る事業グロースへのヒント【vol.16】事業成長を加速させるパーセプション起点のソーシャルリスニング

2025.12.18
マーケティング活動において、データとテクノロジーが果たす役割は年々高まっています。データ基盤整備やCDP(カスタマーデータプラットフォーム)活用、マーケティングオートメーション、AI活用といった言葉は、もはや特別なものではなくなりました。一方で、それらを「実際の事業成長」に結びつけられている企業は、想像以上に少ないのが実情です。本連載では、博報堂マーケティングシステムコンサルティング局(以下、マーシス局)のメンバーが、事業グロースに向けた「生活者発想×データ×テクノロジー」の挑戦について、日々現場で向き合っている知見や視点から発信していきます。
第16回は、ソーシャルメディアを単なる情報発信ではなく、事業成長の鍵として活用する方法を解説します。現代の顧客は、企業発信の情報より、生活者間で共有される「共感」や「信頼」に基づいて購買します。成功の鍵は、顧客の頭の中にある「買うべき特別な理由(UBP:Unique Buying Proposition)」を発見すること。そのために、ソーシャルリスニングで企業と顧客の間の「認識のズレ(パーセプション)」を正確に特定し、戦略的に解消していくアプローチの重要性とその具体的なステップを提示します。

上門 雄也
株式会社博報堂
マーケティングシステムコンサルティング局
データプラットフォーム推進部 データサイエンティスト

事業活動に欠かせないソーシャルメディア活用

現代の事業活動において、ソーシャルメディアは生活者との距離を縮めるために不可欠な接点です。ソーシャルメディアでは、企業が情報を発信することができるのはもちろんのこと、生活者間でもブランドに対する様々な声が生まれます。この生活者間で共有されるブランドの声が「共感」や「信頼」を醸成し、購買行動に大きな影響を与えています。

従来の「企業が発信する情報」だけではこの信頼は得られません。そのため、ソーシャルメディアを単に「発信する場」として捉えるのではなく、生活者の声を聴く場、そして生活者間で共感を形成する場として捉えることが、事業成長において重要です。

しかし、多くの企業は「発信」に限定し、リソースを投下しているにもかかわらず事業成長に直結しないという課題に直面しています。事業成長を加速させるためには、以下の3つの要素(生活者の声を聴く、自社情報を発信する、生活者間で話題になる)を漏れなく循環させる戦略的なソーシャルメディア活用が必要です。

ソーシャルメディア活用の成功の鍵は、正しく生活者の声を聴くことができるかどうかにかかっています。生活者の声を聴き正しく理解することで、その後の情報の発信や共有の質が高まるのです。

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