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人には言えない感情も、AIなら受け止めてくれる @メ環研フォーラム2025 レポートvol.1

2025.09.18
#メディア環境研究所
2025年7月29日、メディア環境研究所によるフォーラム【AI as Media~メディアとしての AI~】が開催されました。
AI エージェント元年と言われる 2025 年。生成AIは単なる業務効率化ツールを超え、生活者のプライベート領域にも急速に浸透しつつあります。生活者の感情に深く寄り添い、最適な情報を心地よい会話と共に届けるAI。それはもはや、無視できない新しい「メディア」と言ってもいいでしょう。
今回のレポートは全4回にわたり、「メディアとしてのAI」の分析や、メディア・コンテンツ・ブランド企業がAIにどう向き合い、いかに味方につけるべきかの戦略とヒントを探っていきます。
レポートvol.1では、世界4都市比較を行った「グローバルメディアテック調査」および「日本/上海のAI生活者インタビュー調査」の結果を中心にお伝えします。発表者は、メディア環境研究所の山本泰士所長と、朝本美波研究員です。

上海やLAでは、生成AIが日常の楽しみの一部に

メディア環境研究所では2025年1~2月、世界4都市(東京、上海、ロサンゼルス、ロンドン)で、メディアやAIなどテクノロジーについての意識、利用実態について調査を行いました。

出典:メディア環境研究所「グローバルメディアテック調査 2025」

それによると、東京における生成AI利用経験率は約5割。ロサンゼルス、ロンドンでは7割以上、上海では9割以上がAIの利用経験があるという結果でした。では、生活者は何にAIを使っているのでしょうか。

出典:メディア環境研究所「グローバルメディアテック調査 2025」

東京では勉強・学習、オフィスワークが上位ですが、3人に1人程度はAIと対話したり、暇なときに使ったりするなど趣味・娯楽/遊びにもAIを利用している様子が見えてきます。

出典:メディア環境研究所「グローバルメディアテック調査 2025」

世界4都市で比較すると、上海では1位、ロサンゼルスでは2位に「趣味・娯楽」が入っており、日本・ロンドンに比べ、上海・ロサンゼルスでは既にAIが日常の楽しみの一部になっている実態が見えてきました。

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