
スピーカー
南山大学
総合政策学部 准教授
太田 和彦 氏
博報堂
クリエイティブ局 チームリーダー
エグゼクティブクリエイティブディレクター
ヒット習慣メーカーズ リーダー
中川 悠
博報堂
PR局
統合ディレクター/PRディレクター
ヒット習慣メーカーズ メンバー
村山 駿
中川
本日は、僕が「New Urban Guerrilla」の立ち上げ検討時に拝読し、とても感銘を受けた『都市の緑は誰のものか』(図書出版ヘウレーカ)の著者、太田和彦先生にお越しいただきました。太田先生は大学で環境倫理学を専攻された後、京都にある総合地球環境学研究所で土壌や農林水産業に関するプロジェクトに参画され、現在は南山大学で教鞭を執られています。
本の中で特に印象的だったのが、公園の質と量で都市の価値をはかる「パークスコア」という概念ですが、まずはこの概念が生まれた背景から教えていただけますか。
太田氏
都市緑化の起源として、19 世紀半ばに広がった都市公園運動があげられます。当時、大気汚染が激しかったロンドンやパリなどの近代都市では、公園は”都市の肺”と呼ばれ、市民の健康のために積極的に都市緑地としての公園の整備が進められてきました。
そうした中、2000年、アメリカのピーター・ハーニックという研究者が『Inside City Parks』という著書を上梓し、緑地に関するいくつかの指標を組み合わせたスコアリングシステムの構想を発表しました。
中川
それがまさにパークスコアの原型となる考え方なわけですね。
太田氏
そうです。緑地や公園の存在が治安や健康にとってどのような影響を及ぼしているか、過去にもいくつか個別の研究はありましたが、当時はデータが断片的で、都市間を比較する枠組みが確立していなかったため、なかなか実践的な取り組みにはつながりませんでした。だからこそ、統合的なスコアで都市緑化を計測するというハーニック氏の構想が生まれました。その後2000年代後半からデータがきちんと蓄積されるようになり、パソコンの機能も向上し、ようやく2012年にパークスコアが正式公開されたというわけです。
中川
ではパークスコアという指標の具体的な内容を教えていただけますか。
太田氏
パークスコアは、公園に関して、「アクセス」、「大きさ」、「投資」、「アメニティ」、「衡平性」の5つの指標からなります。最初の4つは、誰でも行くことができるか、十分な大きさがあるか、整備のための公的な投資がされているか、快適に過ごすための設備が整っているかを測ります。5つ目の衡平性(Equity)は2020年に追加された指標で、「10 分歩けば行ける公園が、都市のなかに公平にあるか」「これまで公園が少なかった地区へ、優先的に予算を回しているか」を比べる指標です。つまり、誰もが公平に活用できるような公園を増やそうとしている都市を評価しようというわけです。
中川
なるほど。パークスコアは公的機関がつくったわけではないにも関わらず、世間に浸透しているのがすごいですよね。

太田氏
もともと車社会のアメリカでは、車が入りやすい街こそ良い街だという固定概念があったのですが、徐々に、街中に運動する場がないとか、大気汚染などが問題視されるようになり、1990年代後半から“歩ける街”と緑地の健康効果を再評価する動きが始まっていきました。さらに2008年のリーマンショックは、都市のなかで農作物を育てられる緑地を増やすとか、地域のレジリエンスを高めるローカルフードシステムを作るといった、自分たちの住環境や健康について考え直す大きなきっかけになりました。有名なところでは、2005年にアトランタの鉄道網の跡地を利用した「ベルトライン」という大規模緑道整備があげられます。2030年の完成を目指して現在も開発が進んでいます。
そういう流れもあって、米国の各都市の市長は、積極的にこのパークスコアを活用して、いかに自分たちの都市が住みやすいかをアピールしていたりするんですよ。
村山
行政ではなく、市民発の動きなんですね。確かに緑地や公園は生活にクリティカルに関わってくるわけではなく、どちらかというと快適性など付加価値的なものです。だからこそ、誰がどういう形で声を上げるかが大事な気がします。
太田氏
おっしゃる通りです。なので「スコア」という手法をとったのが、まずはよかったのだと思います。番付化することで市民の関心も高まりますし、やはり評価が上がると当事者は嬉しいですから。ちなみに、初年度(2012 年)はサンフランシスコがトップでしたが、翌年にはミネアポリスが追い抜くなど、順位は毎年入れ替わっています。最近はワシントンDCが上位常連です。特に「アクセス」と「衡平性」に関する工夫に力を入れているようです。
中川
ワシントンDCは現代都市の象徴のようなイメージがあったので、驚きです。ランキングを見て、市民からも声が上がり、行政がそれに答えるという流れは非常に理想的に思えます。日本にはこういうスコアはないんでしょうか。
太田氏
似たようなものに “住みたくなる街ランキング”などがありますが、評価基準が明らかになっていないので、パークスコアとは別物といえそうです。
なおパークスコアは、当初は人口上位の40都市から調査をスタートし、次第に100都市へと増加していきました。時代的な追い風も受けながら、少しずつ拡張し、段階的に浸透していったわけです。
アメリカにはほかにも、ニューヨーク市にあるすべての街路樹をマッピングした「New York City Street Tree Map」があります。市民が「これは私の推し樹木」とコメントしたり、「毛虫がたかっている」「病気になっている」などの情報を共有し、それが行政に伝わる仕組みになっています。
村山
すばらしいですね。街に対する感覚が、日本とは少し違う気がします。自分が住む街として、より住みよくなるよう積極的に介入しようという姿勢が感じられます。
中川
僕は「New Urban Guerrilla」の立ち上げをきっかけに、自分が住んでいる街の樹木にも関心を持ち始めました。でも日本だとなかなか、地域の街路樹整備などに積極的にコミットしようという感覚は持ちにくいでしょう。国民性もあって、日本はパークスコアのようなものからは少し距離があるのかな、などと思いました。
中川
今回、僕らが考えた日本版パークスコアの仮説を持ってきたので、ぜひ太田先生のご意見を伺えたらと思います。前提として、仮に日本人が公園や緑地にそこまで関心がなかったり、愛着がないとすると、公園に限らず、そもそも都市に僕たちは何を求めているのかという視点からスタートしてはどうかと考えました。
以下が具体的な、僕らが考えた日本版パークスコアの仮説です。
eの「Park-PFI」について補足すると、民間企業が公園に投資することで、企業の利益に資する空間にできるという制度です。民間の参入によって価値向上が図られている公園を評価するというイメージです。
僕らはこの「New Urban Guerrilla」を通して、日本版パークスコアを本当に世の中に着地させたいという強い想いがあります。なので今日は、正解を見つけるというより、どうやったら着地に向かっていけるか、この仮説を基点に太田先生のご意見を伺いながら考えていきたいと思っています。

太田氏
どれも、すごく面白いスコアだと感じました。
特に、dで挙げて頂いた「グリーンスコア」の「緑道の長さ」ですね。都市を緑道でつないでいくという発想がグリーンインフラの視点からすごくいいなと思います。また、これはe「パークバリュースコア」とも関連しえます。というのも、公園は公共施設のイメージが強いため、企業の参入に対して抵抗を覚える人も少なくないですが、緑道は交通路としての性格もあるため、その懸念が相対的に低いと言われています。たとえば、先ほどご紹介したアトランタのベルトラインは、かつての貨物鉄道を転用した全長約35 kmの環状緑道で 、市とパートナー団体が進める制度を通じて、地元企業が区間整備や美化に出資し、その代わりに広告(といっても大看板ではなく、ロゴマーク程度)を出したりしています。もとが鉄道網ですから、沿線には美術館や店舗エリアなどがあり、こうした事業者や地域団体が「自分たちの門前は責任をもって清掃、整備する」という文化を育んでいるようです。
中川
緑道に出資する代わりに広告を出せるということですね。すごく可能性を感じます。先ほどの「New York City Street Tree Map」のようなものを日本でもつくって、さりげない形で企業がスポンサーし、樹木が広告になっていけば、樹木にも企業にも市民にも嬉しい仕組みになるかもしれません。
太田氏
ただ、1本の木に対する愛着と、公園そのものや、緑あふれる都市に対する愛着はそれぞれちょっと違うんですよね。1本の木に対する愛着というのは、ある種ご神木に対する畏怖のようなもので、関係的価値が非常に濃厚になりやすく、マネタイズには向きません。その点、緑道では企業名入りベンチやネーミングライツなどが導入されている事例がすでにあるため、そこまで抵抗感が生じないのではないかなと思います。
中川
それはすごく面白い視点ですね。
村山
都市の緑を共同所有する考え方として、企業生活圏というとらえ方があってもいいのかもしれないとも思います。今後日本は人材立国になっていくということもありますし、企業に勤める人がどれだけ働きやすくて、環境に満足できているかなどから、生活圏を考えていくという視点もあり得るのではないでしょうか。それが大事な指標になっていけば、企業も企業生活圏を豊かにするために緑地に投資するようになるかもしれません。
それに都市や街の緑化に対してそこまでの責任感や関心は持てないけど、自分の生活圏くらいの話であれば、多少は自分事化できる気がします。その中規模くらいのコミットメントが可能な領域をつくることが重要で、そこに企業が介入するメリットが生まれる仕組みであれば面白いと思います。
一方で、普段会社でやっているゴミ拾い活動なども企業生活圏を整える活動の一つだとは思いますが、なかなか自分事化できなかったり、どうしても義務感が先に立ってしまう感じがある。何がネックになっているんでしょうか。
太田氏
ゲーミフィケーションという手法がありますが、少しゲーム要素を加えることで、人は能動的に気持ちよく動けるようになるんですよね。そしてその点こそ、パークスコアの優位性だとも思います。たとえばテーマパークのスタッフが、お客様からの評価ランキングで上位になったりすると、特に給料に変化はなくてもいい気分で働くことができます。パークスコアは統合的なスコアをつくり、年ごとに集計することで、ある種地域同士がゲーム的に競い合うような機運をつくりあげた。2025 年にはアトランタ市が「ベルトラインの整備がパークスコアのランクを押し上げた」とわざわざ報じています。こうしたゆるやかな競争意識をうまく取り入れることは、地域の緑地拡充を推進する一つの動機づけになり得ます。
村山
日本版パークスコアを設定するとして、緑地や街路樹といった要素のほかにも、体を動かすとか防災などさまざまな軸が考えられます。ただ最初は切り口をより具体化し、シャープにしたほうが、参加したくなる人やステークホルダーをある程度明確化できるのかなと思います。
たとえば、小さな子どものいる家庭にとって公園は非常に身近ですから、子ども服メーカーや教育ブランドが参画できる余地は大いにあると思います。また、運動機能や健康維持という側面を打ち出せば、健康食品メーカーや運動機器メーカー、スポーツブランドが手を挙げてくるかもしれません。
太田氏
その点、本家のパークスコアはよくも悪くも非常にシンプルです。アクセス、大きさ、投資、アメニティ、衡平性は、15の指標の合算で産出されます。とにかく定量的な計測に徹していて、そのわかりやすさや比較のしやすさもまた浸透した一因だと思います。そのスコアにどんな意味を見出すかは、各都市の行政や市民に委ねられています。
中川
アメリカでは、前提として、緑地が健康につながるという認識が国民の中で共有されていることもやはり大きいですよね。
都市の生活は楽しいこともたくさんありますが、疲れることも多い。それは僕が「New Urban Guerrilla」の立ち上げを決めた理由でもあります。そんな日常の中でも何か僕らの視点を変えうるもの、心に少しでもゆとりをもたらす可能性を、日本版パークスコアから探れたらいいのですが。
太田氏
「都市にゆとりをもたらす可能性を探る」というコンセプトにはとても共感します。まずは、公園利用についてのさまざまなデータを皆が安心して提供できる仕組みにすることが大事なのかなと思います。 匿名化されたスマートフォンの位置情報などを使って、“特定の場所での滞留時間”とか、“誰がそこで滞留しているか”などデータをひたすら集めてスコアリングしていく。どういう都市に、どれくらい人のとどまる公園があるかをランキングしてもいい。シンプルで、誰でも抵抗感なく出してくれるようなデータの収集から始めて、いざデータが積み重なれば、都市計画や造園学などの研究者と連携して、例えば「公園滞留スコア」と「都市のレジリエンス指標」の相関関係を探るなど、さらに深く掘り下げていくことができます。
中川
パークスコアの誕生の背景にも、パソコンの性能向上とデータ収集が可能になったというブレークスルーポイントがありましたが、今はスマホの普及で、よりデータが取れるようになっている。公園の滞留時間にみんながラジオ体操するようになったとか、汎用性の高いスコアが出ると、今度はそれをもとに「ラジオ体操指数」なんてものができるかもしれない。そういうものをもとに都市の豊かさが図れるようになったら面白いですよね。
村山
データ活用の観点は新しいですね。総務省が発表している既存のデータなどと組み合わせたり、地域の大学の研究室とコラボしたりして、研究してみるのも手かもしれません。
博報堂グループで提供しているソリューションのひとつに、商品やサービスのCO2削減率を可視化する「デカボスコア」というものがあり、いま多くの企業で採用が進んでいます。あれも、共通スコア化することで社会に脱炭素社会を意識した新しい購買行動が普及していった好例と言えそうです。やはり実装のカギになるのは、まずは数値化できるデータがあることなんですね。そして、肝心のデータの表現にも、生活者からの共感をえるためのクリエイティビティが求められるのだと思います。(デカボスコアが排出されるCO2を〇〇kg減から、〇〇%offと表現したように)
中川
確かにそうですね。僕らとしては企業がそこに巻き込まれる仕組みというものも考えたいところです。本家のパークスコアは、企業とはどんな関係性があるんでしょうか。
太田氏
パークスコアには、行政が市民から集めた税金を緑地に活用することの正当性を示すという目的がありますが、一方で「投資」のスコアには企業や財団からの寄付やボランティアの参加者数が含まれます。そのため、その都市の企業が公園整備に資金や人材を提供すると、ランキングが確実に向上する仕組みになっています。
中川
なるほど。僕らはテーマで切ろうしていましたが、エリアという非常にシンプルな考え方がありましたね。商店街のような、新しい“企業群”の単位を発見するということなのかもしれません。
太田氏
まさにその通りだと思います。ベルトラインの取り組みでは、大企業から小さな店舗まで、地元企業の間のネットワークが緊密になったという報告があります。ただ一方で、地域環境が良くなったことで地価が上がり、もとの住民が住めなくなるという、いわゆる“グリーンジェントリフィケーション”が起きてしまいました。市長が柔軟で有能だったおかげで、もとから住んでいる住民にかける税金を抑えるなどの対策がなされていますが、とても悩ましい問題です。
村山
企業は企業で、自社だけでなんとかしようとするのではなく、互いに共創関係を築きながら取り組むべきなのかもしれませんね。企業の利益や共創活動のための新しい企業群の単位と、都市をよくする企業群の単位で、一緒になっていく。おそらくそこが日本版パークスコアの一つの着地点のような気がします。
たとえばシニアの健康プロジェクトみたいなものがあったとして、それを応援したい企業が集まり、どんな街ならシニアの健康が可能になるのかが議論され、「シニアの健康が実現できるのはこの街」というスコアが明示され、街としての力も増し環境もよくなっていく……。そういう流れがつくれると面白いと思います。
ほかにも、グルメが楽しめるテラスグリーンエリアを整備するといった取り組みを地域単位で行い、「おいしい緑道」みたいなものにする。美味しく寿司や魚介類を食べる新しいスポットとして緑地があれば、寿司でブランディングしたいような新しい企業群が緑地整備に乗り出す、なんてこともあり得そうです。

太田氏
そういう好循環が生まれると、そこを訪れる人も嬉しくなりますね。たとえば、京都の哲学の道は、周辺にカフェや飲食店が多く、地域の皆さんが京都市と一緒に清掃や植栽を行ってきたことによってあの素晴らしい景観が保たれています。「道」そのものが皆の共有財産なので、皆でなんとかしていくという考え方があると思います。哲学の道があることでお店も生まれ、経済圏としても成長する。魅力的な公共空間がそのエリアの企業や個店を活性化させるモデルケースの一つと言えるでしょう。
中川
アイデアはいろいろと出てきますが、日本だと物事が大きく動き出すのに相当時間がかかるような気もします。
太田氏
確かに一朝一夕にはいかないでしょう。本家のパークスコアは測り方がシンプルで比較しやすく、「ばらばらだった都市ごとの公園データを、全米レベルで可視化した」という話題性も追い風になりましたが、それでも広がるまで5,6年かかりました。とはいえ、日本の場合、「周りがやるなら自分もやる」という動機が大きいと思うので、何かケーススタディを一つつくることが初手としては重要かもしれませんね。
村山
たとえば公園が魅力的なエリアほど住民の幸福度が高いとか、企業活動がうまくいっているとか、地元の商店が活性化しているとか、都市や公園を取り巻く環境とそのメリットの因果関係がデータで提示できるといいのかもしれません。このエリアは健康な人が多いとか、リラックスしている人が多いとか、それだけでも調べられると面白そうです。
中川
今あらためてデータを見渡して思うのが、たとえば「実は本屋のある街には健康な人が多い」とか、街と人との意外な関連性がわかったりしたら面白いですよね。そういう意外な豊かさのハブみたいなものが見つかることで、緑地と本屋はセットで増やすと効果が高い、みたいな新説が生まれてきて、公園にどんどん本屋が生まれて、芝生に寝そべって読書をする人が増えたり。そんな社会現象が生まれたら楽しいですね。ブック&パークスコアとでも呼びましょうか(笑)。
太田氏
良いですね! そう考えると神保町にもっと公園があるといい気もします。個人的には、公園、本屋、カレー屋がそろうと最強になる予感があります(笑)。
村山
データをどこで、どうとるかというところにも何か新しい仕組みの作り方があるような気もしています。たとえばカフェで一斉にお客さんに調査をして、カフェが街の幸福度のためにどう貢献しているかを調べてみる。そこから、カフェと幸福度の関連性について集計結果を出し、その関連性にメリットを感じてくれた企業を巻き込んでカフェを起点にした新しい都市体験を考えていくとか。本屋なりカフェなり、中間指標となるようなヒントがデータから見えてくるといいですね。
太田氏
まさにその通りだと思います。パークスコアもそうですが、指標ができると、次の一手、介入の仕方も見えてきます。指標はアクションの重要な基点になります。
村山
都市の豊かさに対して、企業や市民、みんなが参加したくなる仕組みを考えることも重要ですよね。自然と手を挙げたくなる仕組みをつくることで、結果的に社会が良くなったり、メリットが感じられるようになる……。そのような参加性がなければ取り組みとしても続かない気がします。先生との会話で非常にそこがクリアになりました。
中川
すごく面白かったです!本日は大変いいお話を伺えました。ありがとうございました。

博士(農学)。環境倫理学や食農倫理学の視点から、都市における緑地の公共性と価値づけについて研究しています。2024年刊行の『都市の緑は誰のものか:人文学から再開発を問う』(共編著 図書出版ヘウレーカ)では、都市緑地を「生きた遺産」と捉える枠組みを提示。学術誌『環境倫理』、『Food Ethics』の編集もしています。ぜひご覧ください。

メーカーの商品開発職を経て、2008年に博報堂中途入社。エグゼクティブクリエイティブディレクターとして、日々お得意先や社会の課題に向き合っている。最近年をとったせいか、もっと自然体で、自然と共に生きていきたいと思うようになり、都市生活に新たな余白を生み出していく「New Urban Guerrilla」という取り組みをはじめた。同じ想いを持ったいろんな人たちとご一緒したいです!

PR戦略局から、19年に統合プラニング局に異動、21年にふたたびPR局に異動。社会発想を軸にした統合コミュニケーション、情報戦略に携わる。毎日きまった街のきまった飲み屋に入り浸っていた生活を経て、知らない街の知らない店に飲みに行きたいなとリサーチ活動を実施中。