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放送作家を引退した鈴木おさむ氏と、博報堂がチャレンジするスタートアップ企業と取り組む新たなコンテンツビジネスとは

2025.08.06
2024年に放送作家を引退し、同年にベンチャーキャピタル「スタートアップファクトリー」を立ち上げた鈴木おさむさん。博報堂もこのファンドに出資し、 BtoC スタートアップとの協業や新規事業創出に取り組んでいます。博報堂コンテンツクリエイティブ局でビジネス開発を担う市川貴洋、久保雅史と鈴木おさむさんに、スタートアップ企業と向き合う醍醐味やコンテンツビジネスの未来についてききました。

参考リリース:https://www.hakuhodo.co.jp/mp-info/newsrelease/service/20240708_35121.html

スタートアップのがむしゃらさが、昔のテレビマンのようでおもしろい

-はじめに簡単な自己紹介をお願いします。

鈴木おさむさん(以下、鈴木):私は昨年放送作家を辞めて、いまはファンドを運営しています。博報堂さんにもLPで入っていただいて、現在20社以上の投資を進めているところです。

市川貴洋(以下、市川):エンターテインメントやスポーツなど、コンテンツビジネス領域の新規事業開発チームの責任者をしております。

久保雅史(以下、久保):同じくコンテンツクリエイティブ局で、新規事業開発を担当しています。ヘルスケア領域を中心に活動しています。

-鈴木さんがスタートアップファクトリーをはじめたきっかけから教えていただけますか?

鈴木:私が40歳になる頃ですね、2011年にサイバーエージェントとテレビ番組をつくる企画があって、そのときサイバーエージェントの担当プロデューサーが若干24歳だったんです。テレビ業界だとプロデューサーといえば35歳以上が多いのですごくびっくりして、これはとんでもない時代になると思いました。
それ以降ネット業界とのつながりが深くなっていったのですが、同じタイミングで中目黒に事務所をつくったんです。
スペースの活用法を考えていると、サイーエージェントのメンバーが「シェアオフィスをやったらどうですか?」と提案してくれて、僕に合いそうな起業家を紹介してくれるようになった。それがスタートアップとの接点のはじまりでした。そこからどんどんスタートアップに興味が出てきて彼らと深く関わるようになり、ウェブトゥーンをやっているソラジマという会社にはじめて投資しました。
そんな流れがあるなか、放送作家を辞めて何をしようか考えていたバとき「どうして本気で投資をしないんですか?」と言われて、なるほど確かにファンドっておもしろいかも、と思って立ち上げたのがスタートアップファクトリーなんです。

-ベンチャーキャピタルのどんなところにおもしろさを感じますか?

鈴木:たとえば、ショートドラマをつくっているHA-LUの岡春翔CEOなんて、1年ちょっと前、起業するかどうかも考えず、ただ「偉人になる」ってことだけを僕にプレゼンしにきたんです。でも会社をつくると決めたら、寝る間も惜しんでほんとうに命懸けで働いて、今年の5月には「Forbes 30 Under 30 Asia」に選ばれた。ものすごいことですよね。そんながむしゃらさが昔のテレビマンのようでおもしろいなと思います。

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