
<プロジェクトメンバー>
(写真左から)
石淵 順也氏
関西学院大学商学部 教授
柿原 正郎氏
東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科 教授
澁谷 覚氏
早稲田大学大学院経営管理研究科 教授
本プロジェクト共同代表
杉谷 陽子氏
上智大学経済学部経営学科 教授
米満 良平
博報堂DYホールディングス
マーケティング・テクノロジー・センター GM 上席研究員
西村 啓太
博報堂DYホールディングス
Human-Centered AI Institute 所長補佐
西村
今回は、「生成AIと情報探索・買物行動について」をテーマとしました。これまで研究会の中でも生成AIについて何度か議論になったことがありました。また、澁谷先生、柿原先生にはこちらの「有識者と考える〈生成AI〉の未来」(https://seikatsusha-ddm.com/serialization/14125/)でもご協力を頂きました。
米満
ここまでの研究会の調査だけでなく、博報堂のメディア環境研究所(以下、メ環研)のレポート「AI時代の『検索』どうしてる?最前線」の内容なども交えて、ディスカッションを進めていければと思います。まずは、現時点でAIが検索としてどのくらい使われているか、気になりますね。
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博報堂メディア環境研究所「検索サービス利用実態意識調査」
調査概要:全国15~69歳、1317サンプルに対し、2025年1月28日~2月4日に調査
https://mekanken.com/contents/7739/
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西村
全体として「検索行動」は95.6%の人が実施していて、その大半が「検索エンジン」を使っていましたが、動画検索、SNS検索も半数以上の人が実施していました。AI検索は、26.7%(検索実施者ベース)となりました。また、若年層ほど、SNS検索やAI検索など、様々な検索方法が浸透している状況がありました。10-20代だと、AI検索を実施するのは47.4%と半数近くに上っています。

石淵
AIでの検索や質問の投げかけというのは、検索エンジンとは求めるものや使うシーンが異なる印象を持っています。先日、あるAIの研究会で耳にしたのは、子どもに勉強を教えるAIエージェントの話です。単に知りたいことを回答してくれるというより、アドバイザーや執事に近い感じがする、という意見が出ていました。
