
土井 京佑
株式会社博報堂
マーケティングシステムコンサルティング局
データプラットフォーム推進部 部長
企業のマーケティング担当者とお話ししていると、しばしば次のような声を耳にします。
「データ活用のPoCはやったが、現場のマーケティング活動につながっていない」
「マーケティングツールは導入したが、十分に活用しきれていない」
「施策は場当たり的で、事業成長に寄与するマーケティングシナリオが描けていない」
こうした声に共通するのは、「実働化」の壁です。
戦略や構想は描かれているものの、それを事業成長につながる具体的なマーケティング活動として回していく仕組みや体制が整っていないのです。

このギャップは、マーケティングとシステムが別々の文脈で語られがちなことにも起因しています。マーケティングサイドは戦略やクリエイティブに強みを持ち、IT/システムサイドはデータ基盤や運用設計に強みを持ちます。しかし、「マーケティング×システム」が一体化した視点で設計・実行できなければ、本当の意味での事業グロースは実現しません。