アナハイムの肌寒く、曇った空。試合を行うには、まだ早い3月初旬。放物線を描いて消えていくひとつの白いボール。2006年第1回ワールドベースボールクラシック、対アメリカ代表戦のイチローの先頭打者ホームランでした。2009年の第2回大会でも、連覇を決める決勝打はイチローでした。その瞬間はCMにも起用され、日本に元気を届けてくれました。また、MLBでは、シーズン最多安打記録を262安打に更新し、MLBだけで積み上げた安打は3000本を超え、クーパースタウンの野球殿堂入りは間違いなしとの評判です。
さて、博報堂DYグループが実施している「アスリートイメージ評価調査」は2008年から調査を開始し、今年で10年となりました。調査スタート当初から、すでにイチローはスーパースターでしたが、様々なイメージ項目でいつも上位に顔を出していました。29のイメージ項目のうち、目立った項目について、どのような傾向があるのか追跡してみようと思います。

イチローの認知度はほぼ100%

まず、認知度ですが2012年以外で1位です。
毎年、アスリート(スポーツ選手)の認知度を測る調査項目「何の競技かも含めて知っている」+「名前だけを知っている」という項目では、ほぼ100%を獲得しています。
鈴木ではなく、「イチロー」で登録したのが大きかったように思われます。

認知度以外のイメージ項目では、「生き方や発言に共感できる」「精神的強さを感じる」「知性的な」などがほぼ10年連続1位となっています。マスメディアによる数々のインタビューからも感じられますが、外見のみでない、人間としての内面性が伝わり、共感された結果だと感じています。これからも野球を牽引していってほしいアスリートです。

10年連続「清潔なアスリート」1位の浅田真央

イチロー以外にも、アスリートイメージ評価調査のランクインの常連がいました。日本人ならおそらく誰もが知っている浅田真央です。認知度以外のイメージ項目で、浅田真央は10年連続「清潔な」アスリート1位でした。

フィギュアスケートの競技イメージの影響もあるとは思いますが「華やかな」も、2009年から9年連続で1位となっています。他にも「明るい」「純粋な」「親しみやすい」などもランクインしています。2010年バンクーバーオリンピックでは銀メダルを獲得、2014年ソチオリンピックではメダル獲得ができませんでしたが、ショートプログラムで出遅れたものの、フリープログラムで見事な演技を魅せて、日本中に感動を与えてくれました。
平成の最後を迎える年に振り返る、これまでのアスリートイメージ評価調査の10年間で、イチローと浅田真央は「スペシャルなアスリート」であったと言えます。
イチローはMLB日本開幕戦で来日し、日本ファンに人気絶大となっています。もうしばらく、現役を続けていってほしいアスリートですが、MLBとしては引退となりました。
仰木監督のもと日本一メンバーになったイチロー。多くのファンの期待の元、監督または指導者、はたまたNPBでの現役復帰も?!
どんな進路になろうとも、今後の活躍に期待したいです。

武方 浩紀
博報堂DYメディアパートナーズ ナレッジデザイン局

1995年博報堂入社。初任配属は事業本部。2004年メディアマーケティング局兼ラジオ局複属。 現在はナレッジデザイン局情報マネジメントグループ。
主にメディアやコンテンツの調査分析及びデータ開発に従事。最近のマイブームは「家族の時間」。

【関連情報】
「アスリートイメージ評価調査」