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博報堂生活総研[来月の消費予報・2022年9月](消費意欲指数)

2022.08.26
#リサーチ#消費#消費意欲#生活総研

9月の消費意欲指数は、夏休みの反動で前月比減。物価上昇の影響は一旦落ち着く

 株式会社博報堂(本社·東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。※8月4-8日に調査
2022年9月の消費意欲指数は47.3点。前月比は-1.3ptの低下、前年は+1.8ptの上昇となりました。

Point1:指数の動きは例年9月の通り。物価上昇の影響は前月より落ち着く

 例年9月は、夏休みや帰省シーズンの8月に比べて消費意欲指数が低下する月です。今年も8月から-1.3pt低下しましたが、前年9月と比べると+1.8ptの上昇となりました。

 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(8月372件→9月302件)は減少し、ネガティブな回答(8月887件→9月927件)は増加しています。具体的には、ポジティブな回答で「(夏休みなど)季節的な意欲向上(8月115件→9月65件)」「旅行の予定がある(8月52件→9月23件)」などが減り、ネガティブな回答では「今月までに多く使った反動で節約(8月31件→9月109件)」などが増えており、夏休みや帰省シーズンを終えた9月らしい結果となっています。また、「物価高/値上げ/円安(8月161件→9月101件)」は前月から減少しましたが、8月の新型コロナ感染再拡大により、コロナ禍に関するネガティブな回答(8月18件→9月41件)はやや増加しました。

Point2 : 前年と比べコロナ禍の影響は薄らぎ、指数は上昇

 前年比では、消費にポジティブな回答、ネガティブ回答ともに件数の大きな変動はありませんでしたが、ネガティブな回答で前年にはなかった「物価高/値上げ/円安(21年9月2件→22年9月101件)」が大幅に増加しています。しかし、「コロナで外出自粛(21年9月74件→22年9月23件)」など、コロナ禍に関連するネガティブな回答(21年9月165件→22年9月41件)は大幅に減少しています。物価上昇という懸念材料はありつつも、コロナ禍の消費への影響が薄らいだことで、消費意欲は前年より高まりそうです。

Point3 : 消費意向は外出関連カテゴリーが前月比減も、「旅行」は前年比増

 「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は27.3%で、前月比は-1.2ptの低下、前年比は+3.0ptの上昇となりました。

 カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「レジャー」「旅行」「食品」が20件以上減少し、前年比では「旅行」「日用品」が20件以上増えています。前月と比べると外出関連への意向は減少していますが、前年と比べるとコロナ禍で制限されていた旅行への意向は高まっているようです。

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