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博報堂生活総研[来月の消費予報・2021年4月](消費意欲指数)

2021.03.26
#リサーチ#消費意欲#生活総研

消費意欲指数は、4月としては過去5年の最高値。 幅広いカテゴリーで高い消費意向もみられる。

株式会社博報堂(本社·東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。※3月4-8日に調査(詳細はP5)
2021年4月の消費意欲指数は47.7点。前月比+1.2pt、前年比+2.4ptで、ともに増加しています。

Point 1: コロナ禍収束の期待や、新年度への新たな気持ちで、高まる消費意欲

例年4月は3月からの変動が少ない月ですが、今月は前月・前年比共に増加し、4月としては過去5年の最高値となりました。

消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、消費にポジティブな回答は、前月・前年から増加し(20年4月292件→21年3月330件→21年4月390件)、ネガティブな回答は減少しています(20年4月998件→21年3月948件→21年4月896件)(以下、西暦略)。消費にポジティブな回答を具体的にみると、前月と比べて「新生活、新年度の準備」、「春物などの服が欲しい」など季節ならではの回答(3月107件→4月154件)や、「(緊急事態宣言解除やワクチン接種などで)コロナ禍が落ち着きそう」(3月5件→4月32件)などの増加が目立ちました。

一方、コロナ禍に関する消費にネガティブな回答は、3か月ぶりに大きく減少(1月253件→2月260件→3月268件→4月169件)しています。具体的には、「(コロナなど)病気の流行が怖いので出かけたくない(3月80件→4月40件)」、「コロナで外出できない・自粛」(3月119件→4月74件)といった声が減りました。

季節柄に関する回答の中に、「春、新年度、新学期で気分一新、新しい気持ちにしたい」といった意見も挙がっており、コロナ禍収束を期待しつつ、気持ちを一新できる消費への意欲が高まっているようです。

Point 2:「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」も4月としては過去最高

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人は29.4%で、前月比+1.3pt、前年比+6.2ptと、特に前年比で大きく増加しており、4月としては過去最高値となりました。

カテゴリー別の消費意向では、前年と比べて「ファッション」、「外食」、「食品」、「旅行」、「書籍・エンタメ」、「インテリア」など、16カテゴリー中12カテゴリーが20件以上増加しています。また、前月と比べても「ファッション」、「外食」、「旅行」、「レジャー」、「家電・AV」など、16カテゴリー中6カテゴリーが20件以上増加しており、家の「外」「内」ともに消費意向が高まっていることが伺えます。

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