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博報堂生活総研[来月の消費予報・11月](消費意欲指数)

2018.10.26
#消費#生活総研

秋の行楽への意欲が高まらず、
消費意欲指数は11月としての過去最低水準に

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象 に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

11月の消費意欲指数は46.7点。前月比+0.2ポイント、前年比-1.4ポイントと、前年からはマイナスとなりました。

Point 1:消費意欲指数は伸び悩み。背景に異常気象も影響か

11月の消費意欲は、11月としての過去最低値だった2016年(46.8点)と並ぶ過去最低水準となりました。11月は1年で最も意欲が高まる年末年始を控え、指数が高まりにくい月ですが、消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「意欲はあるが今は様子見」の声が前年よりも増えた(17年11月86件→18年11月99件)ほか、特に買いたいモノ・利用したいサービスの内訳を見ても、「旅行」(前年比-43件)、「レジャー」(前年比-22件)、「外食」(前年比-36件)など、秋の行楽に関係するものが大幅に減少しています。

背景には、異常気象の影響もうかがえます。消費意欲指数の理由のうち、秋口の「季節の変わり目の買い物」は例年10月がピークで、11月には減少する傾向がありますが、今年は10月より11月の方が若干多くなっています(18年10月21件→18年11月26件)。夏の猛暑の後もなかなか涼しくならず、季節がずれこんだことの影響が感じられます。

なお、先月から出始めた「消費税増税」を懸念する回答は、今月も14件挙がっています(17年11月4件→18年10月18件、18年11月14件)。

Point 2:女性は4年連続の50点台も、男性のセーブ意識は緩まず

9月以降の男女の動きは対照的なものとなっています。9月は男女とも消費意欲指数が落ち込みましたが、男性がその後も低下しているのとは逆に、女性は上昇を続け、今月は11月としては4年連続の50点台となっています。

消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「今月までに多く使った反動でセーブ」という声が、女性では徐々に減少しているのに対し(9月95件→10月69件→11月32件)、男性では変化が少なく(9月57件→10月46件→11月41件)、男性はセーブ意識を緩められないでいるようです。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(11月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(11月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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