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博報堂生活総研[来月の消費予報・2023年12月](消費意欲指数)

2023.11.28
#リサーチ#消費#消費意欲#生活総研

12月の消費意欲指数は、今年の最高値に。
年末年始に向けて、食を中心に幅広いカテゴリーで意欲高まる

株式会社博報堂(本社·東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。
※11月2-6日に調査
2023年12月の消費意欲指数は55.3点。前月比で+7.9ptと大幅に上昇、前年比でも+0.9ptとやや上昇しました。

Point1 クリスマスや年末年始に向け消費意欲は前月から急上昇し、今年の最高値に

クリスマスや年末年始を控える12月は、1年で最も消費意欲指数が高まる月です。今年も前月比+7.9ptと大幅に上昇し、2023年の最高値となりました。前年比でも+0.9ptとやや上昇し、最近5年間では2021年に次ぐ2番目に高い指数となっています。
消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(11月363件→12月588件)が増加し、ネガティブな回答(11月867件→12月660件)は減少しました。具体的にポジティブな回答では、「(クリスマス・年末年始の買い物など)季節的な意欲向上(11月118件→12月329件)」「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(11月11件→12月77件)」が増加しました。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(11月378件→12月276件)」「他の出費・出費予定のために控える(11月132件→12月87件)」が減少しています。また、「物価高・値上げ・円安 (11月143件→12月95件)」は依然高い水準ではあるものの、前月に続き2ヵ月連続で減少となりました。
前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年12月557件→23年12月588件)は増加し、ネガティブな回答(22年12月717件→23年12月660件)は減少しました。具体的にポジティブな回答では、「(クリスマス・年末年始の買い物など)季節的な意欲向上(22年12月303件→23年12月329件)」が増加しています。ネガティブな回答では、「金銭的な理由で節約・我慢(22年12月183件→23年12月163件)」「物価高・値上げ・円安(22年12月139件→23年12月95件)」が減少しました。
長引く物価高の影響はあるものの、それ以上に、クリスマスや年末年始に向けた12月らしい消費意欲の高まりが期待できそうです。

Point2 消費意向は幅広いカテゴリーで前月比増。「食品」「外食」では前年比でも増加

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は39.3%で、前月比では+9.9ptと大幅に上昇し、前年比でも+2.7ptと上昇しました。
16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「飲料」などの9カテゴリーで、前年比では「食品」「外食」の2カテゴリーで20件以上増加しています。一方、20件以上減少したカテゴリーは、前月比・前年比ともにありません。
クリスマスや忘年会、お正月といったイベントに向け、“食”を中心とした幅広いカテゴリーで消費意向が高まりそうです。

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