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博報堂キャリジョ研 「結婚・育児における働き方意識調査」

2023.04.21
#キャリジョ研#リサーチ

「出産育児関連の制度が整っている会社で働きたい」20代女性70.7%、男性49.6%
子どもが生まれた後「今よりも緩いペースで働きたい」20代女性57.9%、男性39.0%

若い年代では男女ともに、家事・子育てなどと仕事のワークライフバランスを求める傾向。

株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸)の社内プロジェクトで働く女性(キャリジョ)の研究をする「博報堂キャリジョ研」は、20〜50代の働く男女を対象とし、結婚・育児における働き方に関する意識調査を実施しました。

昨今、女性のキャリアや出産・育児に関するイシューに注目が集まり社会課題としての解決が求められていますが、男性に向けた育休制度の設置や企業内の支援プログラムの拡大など、男性の行動変容や周囲の環境整備からのアプローチも加速しております。そこで、本調査ではこれまで研究対象にしてきた働く女性に加え、男性までを対象にして結婚・育児における働き方に関する意識を調査したところ、性別及び年代による意識の差が見受けられました。調査結果の主なポイントをご紹介いたします。

【調査結果のポイント】
1.結婚後の働き方の意向は、「今と同じペースで働きたい」男性が65.6%に対して、女性は55.6%と10ptの差が開いた。一方、20代は男女ともに「今と同じペースで働きたい」が平均より上回り、結婚はキャリアに影響しないと考える傾向が見られた。
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2.子どもが生まれた後の働き方の意向は、「今と同じペースで働きたい」男性54.3%に対し、女性は24.7%と2倍以上の差が開き、結婚後の働き方よりも大きなギャップが見られた。一方で、20代女性は57.9%、20代男性は39.0%が「今よりも緩いペースで働きたい」と回答。仕事のペースを落とし、「夫婦一緒に子どもを育てたい」意識が見られた。
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3.仕事に対する意識は、「出産育児関連の制度が整っている会社で働きたい」女性50.5%に対して男性36.1%。一方、20代女性70.7%、20代男性49.6%と、若い年代では男女とも出産育児関連の環境が整った職場を希望する傾向が見られた。
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4.結婚観・子育て観は、「結婚後、共働きでも家計を支える主体は男性のほうが良いと思う」は男女ともに1割程度で、男女共に家計を支えていく意識がうかがえた。また「家事や育児が分担できる相手と結婚したい」との回答は女性が男性を20pt以上上回り、特に20代女性では4割にのぼった。女性の、家庭内役割に対するフラットな意識がうかがえた。

今回の調査結果から、20代の若年男性の出産・育児への積極的な参加姿勢、職場の制度に対する意向や、ジェンダーに関わらず家事や子育てなどと仕事のワークライフバランスを求める兆しが見られました。
また、共働き世帯が増加したいま、家事育児へのフラットな分担意識が女性を中心に高まっている様子もうかがえました。

博報堂キャリジョ研は、女性の幸せを起点に、ひとりひとりが生きやすい社会を目指し、今後もナレッジ提供や商品・サービス・事業開発のプラニングなどの協業ワークに取り組んでまいりたいと思います。

【調査概要】
調査名称:結婚・育児における働き方意識調査
調査時期:2022年10月14日~2022年10月21日
調査方法:インターネット調査(全国)
調査対象者:20~50代の働く男女2000人(男性400名、女性1600名)
※総合・専門・一般や派遣・パートアルバイトなどは問わない、個人年収200万円以上、未既婚は問わない、子供の有無は問わない
※女性は2020年国勢調査20-59才女性・就労人口構成比に準じて割付。
男性は各年代セル均等に割り付け・回収後、集計時に就労人口構成比に準じたウェイトバックを実施して分析
調査主体:博報堂キャリジョ研
調査委託先:マクロミル社のモニターを利用
※アンケート画面はエム・アール・エス広告調査㈱が作成

【博報堂キャリジョ研とは】
「働く女性(キャリジョ)」を研究する有志で立ち上げられた、博報堂および博報堂DYメディアパートナーズの社内プロジェクト。「女性の幸せを起点に、だれもが生きやすい社会」の実現を目指し、「家庭内ジェンダーギャップ」「女性特有の健康課題」「女性活躍支援」という3つの女性にまつわる社会課題を中心に、調査データ及びナレッジの提供や、専門知見を生かした企業コミュニケーションや事業コンサルティング、メディアでの情報発信によるソーシャルアクションを行っています。
公式ホームページ:https://www.hakuhodo.co.jp/career-woman-lab/
博報堂キャリジョ研へのお問い合わせ: career-woman-lab@hakuhodo.co.jp

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