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博報堂生活総研[来月の消費予報・2023年1月](消費意欲指数)

2022.12.23
#リサーチ#消費#消費意欲#生活総研

物価高の影響が続き、消費意欲指数は女性を中心に低下し 1月としては過去5年の最低値に

株式会社博報堂(本社·東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。※12月1-5日に調査
2023年1月の消費意欲指数は47.9点。前月比は-6.5pt、前年比では-3.5ptと、いずれも大きく低下しました。

Point1:消費意欲指数は、女性を中心に例年1月以上に低下

クリスマスや年末を終えた1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比は-6.5ptと大幅に低下し、前年比でも-3.5ptの低下となり、1月として過去5年の最低値となりました。さらに、男女別でみると、前月比では男性-3.8pt、女性-9.2ptと大きな差があり、女性の消費意欲の低下が目立つ結果となっています。
消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(12月557件→1月394件)は減少し、ネガティブな回答(12月717件→1月867件)が増加しています。具体的にポジティブな回答では、「セールがある・安売り・福袋(12月32件→ 1月120件)」が増加しているものの、「(新年・正月など)季節的な意欲向上(12月303件→1月104件)」や「(ボーナスなど)金銭的余裕がある(12月79件→1月31件)」が大幅に減少しています。ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約(12月27件→1月87件)」が増加しており、1月らしい動きになっています。加えて今年は、「物価高・値上げ・円安(12月139件→151件)」が前月から引き続き高い水準となっており、男女別にみると、女性で増加しています(男性:12月63件→1月61件/女性12月76件→1月90件)
また、前年と比べても、消費にポジティブな回答(22年1月442件→23年1月394件)は減少し、ネガティブな回答(22年1月830件→23年1月867件)がやや増加しています。具体的にポジティブな回答では、「(新年・正月など)季節的な意欲向上(22年1月137件→23年1月104件)」が減少し、ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(22年1月13件→23年1月151件)」が大幅に増加しています。
クリスマスや年末の反動による節約意識の高まりに加え、物価高の影響も重なり、1月の消費意欲は女性を中心に例年より低下しそうです。

Point2 : 消費意向は幅広いカテゴリーで前月比、前年比ともに減少

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.3%。前月比で-8.3pt、前年比は-1.7ptと、ともに低下しました。
16カテゴリーの消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「ファッション」「飲料」など10カテゴリーで20件以上減少しています。前年比でも「ファッション」「インテリア用品」「食品」など7カテゴリーで20件以上減少しています。
消費意向が前月と比べて幅広いカテゴリーで減少するのは例年1月の特徴ですが、今年は前年比でも伸び悩みそうです。

>>本リリースのPDF版はこちらからご覧ください。

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