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マイカー乗り合い公共交通サービス 「ノッカル中田」実証実験を開始
〜「ノッカル」サービス展開第一弾〜

2022.11.08
#デジタル#地域

中田地区コミュニティ協議会(会長:道谷 悦一、以下 コミュニティ協議会)、富山県高岡市(市長:角田 悠紀、以下 高岡市)、株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島 正幸、以下 博報堂)は、富山県高岡市中田地区にて、住民の移動課題を解決するため、マイカー乗り合い公共交通サービス「ノッカル中田」の実証実験を11月8日より開始いたします。なおノッカル中田は、富山県朝日町で導入している「ノッカルあさひまち」を応用した最初の取組みです。

本実験は、国土交通省の「事業者協力型自家用有償旅客運送」制度に即し、博報堂が開発したMaaSシステムを使用して、中田地区の住民のマイカーを活用した乗り合い公共交通サービス ノッカル中田として提供し、住民の移動課題を解決することを目的とするものです。

本実験ではまず、運行地域を中田地区の一部地域(般若野・はんにゃの)に限定して行い、その後、中田地区全域に広げていく予定です。地域の実情に応じた持続可能な運行を実現するため、ノッカル中田はコミュニティ協議会が運行主体となり、ドライバーは中田地区の住民が担当し、運行管理を高岡交通株式会社、運行経費の一部を高岡市から支援を受ける体制となります。

コミュニティ協議会は、これまでにも、高齢化による、運転免許返納者の増加や、運転に不安を覚えてきた人が増えている中で、持続可能な取組みとして、路線バスをPRするなど様々な取組みを行ってまいりました。今回は地区の移動手段を増やすため、ノッカル中田の実証実験を行うこととしました。

高岡市は、鉄軌道や路線バスといった骨格的公共交通の維持に努めながら、これらと地域とを地域住民が主体となって運営する、「市民協働型地域交通システム」で繋ぐことで、市内全体の移動利便性を高めていく交通ネットワーク「高岡型コミュニティ交通」の確立に取組んでおります。中田地区でノッカル中田の実証実験を側面的にサポートし、中田地区の実情に応じた地域交通サービスを導入できるよう支援してまいります。

博報堂は、地域の社会課題解決に取組む上で、地域の住民・事業者・自治体と連携することが不可欠と考えており、本取組みにおいても、マイカー乗り合い交通サービス「ノッカル」を、地域の皆様と連携しながら、中田地区に適した形を探ってまいります。「ノッカル」を運行するための博報堂オリジナルMaaSシステムをそのまま提供するだけでなく、ノッカル中田が地域に馴染むためのサービス設計も一緒に行ってまいります。

三者は今後ノッカル中田により、高齢者だけでなく、非免許保有の若年層など、現在、移動に困っている人だけでなく、将来、移動に困る可能性のある世代も安心して住み続けられるまちを目指し、助け合いによる交流により地域の活性化により繋げたいと考えております。

左から:高岡交通株式会社 渡辺守人代表取締役、高岡市 角田悠紀市長、中田地区コミュニティ協議会 道谷悦一会長、博報堂 中村信DXソリューションデザイン局長、富山県議会議員 瀬川侑希様

<ノッカル中田サービス概要>
中田地区を行き来するドライバーの車に、移動したい乗客が「乗っかる」仕組みです。ドライバーは助け合いの精神のもと、自分の予定に合わせて、近所の利用者を自分の車に乗せて、目的地まで送迎します。
利用者は、ドライバーの予定を見て、前日までに電話またはLINEで予約をし、ドライバーの車で目的地まで移動します。

実証実験実施期間:令和4年11月8日~

利用対象者:中田地区にお住まいで会員登録した方(会員登録は無料)
ドライバー:2種免許保有又は国土交通大臣認定講習を受講した地区住民
料金:片道500円/回・人の一律運賃
運行形式:事前予約制
予約期限:利用希望日の前日の17時までに要予約

<各者の役割>
コミュニティ協議会:ノッカル中田の運行主体、ドライバー/利用者の募集及び管理
高岡市:運行サポート
博報堂:サービス設計サポート、システム提供

<本実証実験の協力>
高岡交通株式会社:ノッカル中田の運行管理

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