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博報堂生活総研[来月の消費予報・2022年11月](消費意欲指数)

2022.10.28
#リサーチ#消費#消費意欲#生活総研

物価上昇の影響拡大で、11月の消費意欲指数は 前月比・前年比ともに低下。「旅行」への消費意向のみ前年比増

株式会社博報堂(本社·東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。※10月3-6日に調査
2022年11月の消費意欲指数は45.8点。前月比は-1.1pt、前年比では-2.2ptの低下となりました。

Point1:コロナ禍の影響は影を潜めるも、物価上昇の影響が前月より拡大

前年11月は、非常事態宣言の解除により消費意欲指数は前月より高まっていましたが、今年は前月比-1.1pt、前年比-2.2ptとともに低下しており、最近5年間では、消費税増税の影響で大きく落ち込んだ2019年に次ぐ2番目に低い指数となりました。
消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月比では、消費にポジティブな回答(10月376件→11月337件)は減少し、ネガティブな回答(10月832件→11月913件)が増加しています。具体的にポジティブな回答では、「(秋冬の服が欲しいなど)季節的な意欲向上(10月120件→92件)」が減少し、ネガティブな回答では「物価高/値上げ/円安(10月121件→199件)」の増加が目立っています。加えて、「(年末年始などのために)出費を控える(10月88件→136件)」も増加しています。
また、前年と比べると、コロナ禍に関する回答が、「緊急事態宣言が明けたので」などのポジティブな回答(21年11月90件→22年11月17件)も、「コロナで外出自粛 」などのネガティブな回答(21年11月118件→22年11月9件)も大幅に減少しています。その一方で、「物価高/値上げ/円安(21年11月15件→22年11月199件)」は大幅に増加しました。
コロナ禍の消費意欲に対する影響はほとんどみられなくなりましたが、今秋の相次ぐ値上げラッシュの影響が前月より大きくなり、年末年始に向けた節約意識も加わることで、今年の11月は消費意欲が冷え込む月になりそうです。

Point2 : 消費意向は「旅行」のみ前年比増。食料品やイエナカ関連は低調

「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.3%で、前月比は-1.8ptの低下、前年比では+1.4ptの上昇となりました。
カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「書籍・エンタメ」「食品」「飲料」が20件以上減少しています。また、前年比では、「旅行」が20件以上増加し、「書籍・エンタメ」「インテリア用品」「パソコン・タブレット・周辺機器」が20件以上減少しています。
前月比では食料品、前年比ではイエナカ関連を中心に消費意向が伸びづらい状況にあるようですが、その中でも「旅行」に対しては、「全国旅行支援」も影響してか、高い消費意向がうかがえます。

>>本リリースのPDF版はこちらからご覧ください。

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