ヒット習慣予報 vol.423『光コンディショニング』

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの楠田です。

最近、私の周りではメガネをかけている人が増えてきたのですが、皆さんの周りはいかがでしょうか。そのかけているメガネは、視力の矯正のためではなく、屋内と屋外で色の変わる調光のメガネだったり、PC作業が多いことから、ブルーライトカットのメガネだったりとか、いずれも、“光”との付き合い方を考えたうえで取り入れられている方が多くなっている印象です。

実際に、Googleトレンドで「調光」を検索してみると大きく伸長しており、注目度が高まっている様子が伺えます。

出典:Google トレンド(「調光」で検索)

また、そのようなメガネを着用されている方に、なぜ、そのメガネを着用するようになったのか、を聞いてみると、目に入る光によって、目だけでなく、カラダの疲れも変わってくると思ったから、という方もいらっしゃり、“光”を起点に、日々のコンディショニングを整えようとされている様子が伺えました。

そこで、今回はこの事象を、「光コンディショニング」と名付けさせていただいて、3つの兆しを紹介していこうと思います。

まず、1つ目の事例は、「朝のカーテンスキマ仕込み」です。
寝室には遮光カーテンを活用されている方も多いかと思いますが、そうすると、朝になっても部屋は暗いまま。その結果、起きなきゃいけないんだけど、なかなか起きられない、ってことないでしょうか。そこでおすすめなのが、夜寝るときに、カーテンのスキマを少し開けておくことです。これは、私自身がここ2ヶ月ほど実践しており、おかげで無理なく早起きできています。朝になると太陽光が部屋に入ってくるので、自然な目覚めへと導いてくれ、朝から快調に過ごすことができるような気がしています。夜寝る前のほんのひと手間が、朝の目覚めを変えてくれるので、誰でも取り入れやすいのではないでしょうか。

続いて、2つ目の事例は、「窓際でのデスクワーク」です。
最近は出社されている方も多いのではないか、と思っていますが、集中力を保ち続けるのって、結構難しくないでしょうか。一人で黙々と作業しないといけないのに、どうしても集中が続かない、ということがあるかと思います。私も会社の中で、集中しやすい場所を探していたときに、いつも窓際で一人作業をしている同僚がいたので、相談してみました。すると、打ち合わせは人とするから、どんな場所でもいいけど、一人で作業するときは、できるだけ外の明るさを感じられるところで作業することで、自分を覚醒状態に持っていき、集中力を高めようとしている、とのことでした。この話を聞いて、私もやってみようと思い、まずはリモートワーク時にできるだけ、窓の近く、外が見えるところで始めてみているところです。

そして最後に、3つ目の事例は、「暗闇シャワー」です。
これは、SNSを通じて知ったのですが、帰宅後や就寝前の入浴時に、浴室のメインの照明を消して、暗闇でシャワーを浴びるのだそうです。そうすると、目に見える浴室内の情報が遮断され、それまで気が立っていた状態から、一気にリラックスした気分に導いてくれるのだそうです。シャワーを浴びるだけでも、外での疲れや一日の疲れをリセットできるのですが、暗闇にすることで、よりリラックス実感があるようです。この話を知ってから、早速やってみたい、と思っていたのですが、家だと、家族の生活もあり、シャワー後のリビングが明るいこともあるので、例えば、出張先のホテルのシャワーを真っ暗にして浴びて、そのまま暗い部屋のベッドで寝ると、出張先でもリラックスした眠りにつけるのでは、と考えたりしていました。

では、なぜこのような「光コンディショニング」が注目を集めるようになってきているのでしょうか。その理由を大きく2つあると思います。1つ目は、「慢性的な疲れ」にあると思います。AIなどを通じて、ビジネス環境が大きく変わってきている中で、疲れを抱えている方も増えてきているのでは、と思っています。そうすると、自分のコンディションを整えるために、なにかできることはないか、その模索の中で、光コンディショニングにたどりついている人も多いのではないでしょうか。そして2つ目は、「手軽さ」にあると思います。冒頭のメガネの話も含めてですが、取り入れるにあたってのハードルが大きくなく、誰しもが明日、これやってみようとか、ほんのひと手間を加えるだけで、実践できることが、注目を集めている要因にもなっていると考えます。

では、最後に「光コンディショニング」にどのような可能性があるか、新たなビジネスチャンスを少し考えてみました。

『光コンディショニング』のビジネスチャンスの例
■ 「光環境連動カレンダー」として、スケジュールに合わせて、どのように光と付き合うとよいかを提案するアプリを開発する
■ 「光コンサルティング」として、オフィスでの用途に応じた光のコンサルをし、従業員のパフォーマンス向上につなげるサービスを展開する

■ 「ダークネスバス(暗闇風呂)」として、切り替え機能付き照明システムを、住宅メーカーが導入する
など

“光”との付き合いは、これからも切っても切れないものだと思うので、様々な種類の光とうまく付き合いながら、日々のコンディションを快調に保っていけるようにしないとな、と思った次第です。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。 
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。 

楠田勇輝(くすだ・ゆうき)
関西支社 関西MD局第二プラニングチーム / ヒット習慣メーカーズ メンバー

2011年 博報堂に入社。 入社以来、マーケティング職に従事し、お得意先や世の中の課題と向き合う。基本、テレビっ子。ドラマと、阪神タイガースをこよなく愛し、阪神の勝ち負け次第で翌日の気分がちょっと違う虎吉。

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