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【2024博報堂入社式レポート】
「AIラップ名刺」がコミュニケーションを変える——生成AI×クリエイティビティがもたらす新しい交流の形

2024.04.12
2024年4月1日、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは総勢175名の新入社員を迎えました。両社の合同入社式では、後半に一風変わったサプライズが。そこでは、初の試みとして生成AIを活用したコミュニケーション促進ツール「AIラップ名刺 MY PUNCHLINE」(以下、「AIラップ名刺」)によって両社の社長と新入社員代表がラップで自己紹介を交わすという、斬新な“名刺交換”が実施されました。

なぜ入社式で、AIラップ名刺を使うのか?

AIラップ名刺は、博報堂DYホールディングスが開発した、コミュニケーション促進サービスのプロトタイプです。生成AI技術を活用し、ユーザーが自分の写真をアップロードし、簡単なプロフィールを入力するだけで、オリジナルの自己紹介ラップ動画を生成できます。

https://www.youtube.com/watch?v=LvhyAhrO7k4

簡単なプロフィール入力と写真撮影だけで、自分がラップで自己紹介する動画が生成され、「パンチライン(印象的なフレーズ)」を繰り出す。生成されたラップの歌詞はモーションリリック化し、名刺動画に合成。2次元コードで読み取ると相手のデジタル名刺を記録・視聴できる。

入社式と、AIラップ名刺――。一見変わった組み合わせですが、そこには新人たちに「入社初日から、クリエイティビティによってコミュニケーションのスピードや質が上がることを体験してもらいたい」という人事担当者の思いがありました。学生時代の大半をコロナ禍で過ごしてきたからこそ、テクノロジーを活用しながらコミュニケーションの新しい形を模索してきた新入社員たち。彼らの目に、AIラップ名刺はどのように映るのでしょうか。

個性を映すリリックで、心の距離が一気に縮まる

通常の式典の後に始まった入社式第二部。新入社員の代表2人と両社の社長がAIラップ名刺を使って「はじめての名刺交換」を行いました。
AIラップ名刺はQRコードの表示・読み取りによって、簡単にユーザー同士のラップ動画を交換することが可能です。スマートフォンを近づけて、新入社員と社長との“名刺交換”が行われると、会場は拍手に包まれました。

スマホ画面に表示したQRコードを相手が読み取ると、簡単に“名刺交換”が可能に

会場では博報堂DYメディアパートナーズのクリエイティブ・テクノロジスト、松﨑健も登壇し、AIラップ名刺の概要や開発のポイントについて紹介。

生成AI技術を用いた「テクノロジー×クリエイティブ」の様々な業務にチャレンジするなかで、「名刺交換という伝統的なビジネス慣習に、テクノロジーとクリエィティビティを加えて、コミュニケーションを拡張する試み、絆を強める体験を提供できたら」と開発の狙いを語りました。

また参加した新入社員に向けては、両社の社長と、新入社員の代表2人のラップ名刺をそれぞれ披露。
大好物や趣味、出身地などのプロフィール情報が、どんなラップに生まれ変わるのか--。
動画が次々にスクリーンから流れ、迫力あるサウンドと共にそれぞれの大好物や誇りある地元、仕事への野望が織り込まれたパンチラインが披露されると、会場は一気に歓声と拍手に包まれました。

プロフィールの入力画面 ごく簡単な情報からラップが生成できる
博報堂 水島社長のラップ名刺が紹介されると、会場に笑いが広がり一気にリラックスムードに

博報堂社長の水島は「テクノロジーも活用しながらコミュニケーションの可能性を広げていくことが、我々の目指す価値づくりにつながる。デジタル、アナログを問わず、ぜひ新しいコミュニケーションを切り拓いていってほしい」と新入社員達を激励。最後に「(大好物としてラップで歌われた)とんかつが好きな人いたら、是非一緒に食べに行きましょう」と述べると、会場からは大きな歓声が上がりました。

入社式の後、新入社員はAIラップ名刺を体験し、同期同士で交流を深め合いました。体験した新入社員からは、「相手の印象に残ったり、面白い人だと思ってもらえるのは仕事をするうえで大事なことだと思う。こういうツールを積極的に取り入れていけたら」などの感想がきかれました。

入社式に限らず、コミュニケーション促進ツールとして様々な活用が期待できるAIラップ名刺。プロトタイプの活用から得られるフィードバックをもとに、博報堂DYグループでは今後もAIラップ名刺の機能開発やサービス性の向上を目指して改良を進めます。また、人とAIとが共創するクリエイティビティ・プラットフォームの創出を目指し、先端的なサービス開発を追求してまいります。

AIラップ名刺についてのニュースリリースはこちら

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