2018.04.09

博報堂行動デザイン研究所、「なぜ人はコミュニケーションの中で“3”という数字をよく使うのか?」についての考察を研究レポートとして発表

「3」のつく諺の辞書掲載件数のグラフ

博報堂行動デザイン研究所は「数(量)の差が生活者の行動に与える影響」に関する研究成果を「人はなぜ“3つの理由” と言ってしまうのか?〜扱いやすい数字=3”にまつわる研究レポート」としてまとめました。

このレポートは早稲田大学渡邊克巳教授、佐々木恭志郎博士(認知心理学)の協力のもと、2017年11月~2018年1月にかけて実施された調査などを踏まえてまとめられたもので、日本人がなぜ広告や日常のコミュニケーションの中で「3」という数字をよく使うのか?という現象について広く考察しています。
「3」がよく使われる理由について、「3」という数字そのものに最も説得力があるからではなく、「3」が「多い」「少ない」など幅広い意味を持つ「あいまいな数」なので、受け手(生活者)にとっても、コミュニケーションの送り手(企業や制作者)にとっても「扱いやすい数」であるためだ、というのが本研究の分析結果です。
また、「消極的な人は3に反応し、積極的な人は4に反応した」という調査結果から「相手が疲れていたり、消極的な状況では“3”を、積極的に耳を傾けてくれる状況では“4以上”を使う」といった、相手の状況に合わせたコミュニケーションが有効である、という示唆を得ることができました。
行動デザイン研究所は今後も幅広いマーケティング分野での応用を視野に、「数(量)の差が生活者の行動に与える影響」についての研究活動を継続していく予定です。

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