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2025.07.17
technolotea(テクノロティー) in 大阪・関西万博2025
大阪・関西万博で静岡茶ガールプロジェクトが展開した“technolotea”は、デジタルデバイスとAIを用いて体験者の心身の状態を測定し、その状態にあったお茶をブレンドする体験となる。脳波計などを用いて、体験者の脳波・心拍・表情を計測し、その人のリラックスや緊張をAIで診断して提示する。その上で、その状態にあった最適なお茶のブレンドがAIによって提示される。推薦されたブレンドは、その場でお茶の専門家によってブレンドされ、心身の測定結果がプリントされたパッケージとともに提供される。ブレンド茶の名前は都度AIが独自に考案する。
“technolotea”は既存の市場で同じようにお茶を訴求するのではなく、現代のウェルネスやマインドフルネスのトレンドにおける新しい静岡茶の体験を通して、本質的な「静岡茶の持つ効用」「静岡茶の多様性」を効果的に訴求することを試みた。
それにより、「大阪・関西万博という場においてメディアに対して訴求しやすい伝統と先端テクノロジーを融合した事例」となるよう設計するとともに、「デジタルデバイスを装着した体験者の姿、生体データがデータビジュアライズされた様子、AIによる診断結果の表示、専門家によるお茶の合組(ブレンド)のパフォーマンス、体験者独自のお茶のパッケージ、など若年層を中心に体験したくなる・写真を撮りたくなる・SNSで共有したくなるポイントを複数用意」する工夫をした。
本体験においてAaaSTechLabはデバイスからの生体データの取得、LLMの活用、UIUX全体の設計・コーディングを行なった。脳波計Muse2により脳波と心拍を取得、mediapipeによって表情を取得したのち、それらの値と本山製茶監修による生体データごとの茶葉のブレンド方針を反映したプロンプトをLLMに与えて、お茶の選定とブレンド名の考案を自動で行い、それらの結果をfirebaseに格納、ReactにてUI上に表示した。