●生活者の消費動向を、[消費意欲][デフレ生活]の2種類から分析
●7月は [消費意欲指数=51.3点][デフレ生活指数=64.6点]

2013年7月5日

 

生活インデックスとは、生活総研が生活者の意識変化を読み解くために、【消費動向】【生活感情】【生活価値観】の3つの領域から開発したオリジナルの指数です。今回の生活インデックスレポートでは、【7月の消費動向】(消費意欲・デフレ生活志向)に関する分析結果についてご報告いたします。

 

2013年7月は[消費意欲指数=51.3点][デフレ生活指数=64.6点]


■サマリー

7月の消費意欲指数は先月よりも3ポイント伸びました。4月以来ほとんど動きが見られない月が続きましたが、ボーナスシーズン本格化でようやく消費意欲が高まり、久しぶりに50点を超えました。一方、デフレ生活指数も3ポイント以上伸びています。セールの時期で安く買いたい気持ちが高まっていることもありますが、インフレを懸念する声も聞かれました。

■3つのポイント
(1)ボーナスに伴い、夏物、欲しかったもの、旅行などへの消費意欲が高まっているが、値上げへの不安から抑制する声も聞かれた

7月は全性年代で先月を上回る消費意欲指数となりました。自由回答をみると、ボーナスがある、セールがある、夏物の服、エアコン・扇風機を買いたい、テレビ、スマートフォンなど欲しいものがある、旅行の予定があるなど、ボーナスの見込みがはっきりし、それを原資に買い物や旅行・レジャーの意欲が喚起されている様子がうかがえます。しかし、一方で、値上げの実感・不安も先月より広まっており、全体として消費意欲指数は上昇しているものの、インフレへの懸念を含むものであることがわかります。

(2)男女60代は消費意欲が好調であると同時にデフレ生活意識も急上昇

今月の消費意欲指数は特に女性で伸びていますが、それを最も牽引したのは女性60代でした。また、男性60代も伸び幅は全体を下回るものの、今年一番高い数値を示しており、60代の消費意欲は堅調といえます。しかし、同時にデフレ生活指数が一番伸びたのも男女60代で、8ポイント以上の高い伸びを示しました。60代のデフレ生活指数の理由を見ると、値上げ、増税、株価下落などを心配する声が多くあがっています。この先収入の増加は期待できない中で、インフレを実感しはじめ、値上がりする前に買っておこうという意識が働いていることが考えられます。

(3)女性20代の消費意欲指数の動きから、 昨年が震災後の反動が大きく出た年であったことがうかがえる

消費意欲指数において、昨年との違いが最も顕著なのは女性20代です。女性20代は、昨年は前月比10.2ポイント伸びたのに比べて、今年は2.9ポイントしか伸びていません。また、「特別に欲しいモノ・サービスがある」も昨年66.7%に対し、今年は41.5%と急落しています。
昨年は東日本大震災の翌年ですが、震災があった一昨年の夏は花火大会や祭が自粛されるなど外出を楽しむムードではなく、消費も抑え気味でした。そのため昨年はその反動で、女性20代を中心に外出、水着などハレに関わる消費が特に大きく伸びたと考えられます。つまり、今年が低かったというよりも、昨年が震災後の冷え込みから脱した初めての夏で、特別に意欲が高まっていたと捉える方がよさそうです。 今年7月の消費意欲指数(51.3)が昨年同時期(54.3)を下回っているのも、いつも消費をリードする女性20代が特にこのような影響を受け、それが全体の数字に表れたと考えられます。

■時系列グラフ <全体>

■質問文
Q) 消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(7月)の消費意欲は何点くらいですか。その理由をお答えください。
Q) デフレ生活志向(安くモノを買いたい、安くサービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月(7月)のデフレ生活志向は何点くらいですか。その理由をお答えください。

 

※性年代別・地域別の時系列グラフや、生活者の生の声を、添付のPDFで詳しく紹介しています。
→生活インデックスレポート消費動向編7月

 <バックナンバー>
博報堂生活総研「生活インデックスレポート消費動向編6月」
博報堂生活総研「生活インデックスレポート消費動向編5月」
博報堂生活総研「生活インデックスレポート消費動向編4月」