■ アジア14都市全てで90%以上の生活者が携帯電話かスマートフォンを保有
■ アジアのスマートフォン普及は20代男女が牽引。主にソーシャルメディアのツールとして利用
■ スマートフォン普及率が高い都市(ソウル、香港、シンガポール、台北)では、テレビ、パソコン、スマートフォンが3大メディアに

                                                               

博報堂では、グローバル市場でのマーケティング戦略に活用するためのオリジナル生活者調査『Global HABIT(グローバルハビット)』を2000年より毎年、アジアと欧米の主要都市の中・上位収入層を対象に実施し、定期的なレポートを発表しています。今回は、アジア14都市におけるスマートフォン※の保有・利用サービス、メディア接触時間についての分析結果をご報告します。

1.携帯端末(携帯電話またはスマートフォン)は今やアジア各都市で主要なメディアである

パソコンの自宅保有率は、都市によって100%~30%と差があるが、携帯電話またはスマートフォンの個人保有率は全都市で90%を上回っており、ほぼ全ての人が携帯端末を保有している。携帯電話とスマートフォンの個人保有率を比較すると、スマートフォン保有が高い都市群、スマートフォン保有と携帯電話保有が拮抗している都市群、いまだ携帯電話保有が大勢を占める都市群に大別される。アジアは徐々に携帯電話がスマートフォンに置き換わりつつある過渡期と推測される。

2.スマートフォンの保有を性・年齢で見ると、20代男女が全体を牽引している

アジア全体では、男女20代がスマートフォン普及を牽引している。スマートフォン保有率が60%以上の都市群(ソウル・香港・シンガポール・台北)では、20代に限らず、10代から50代まで年齢を問わず普及が進んでいる。スマートフォン保有率が40-50%台の都市群(北京、上海、広州)では、高年齢層への普及はまだこれからという状況。保有率が30%以下の都市は、都市ごとに状況は異なるが、バンコクとジャカルタでは“10代女性”の保有率が最も高く、両都市のスマートフォン利用を牽引しているのが特徴的である。

3.スマートフォンでよく利用するサービス/機能、普及率の低い都市ではソーシャルメディア利用が上位を占める

仕事以外で利用するサービスは、全ての都市でソーシャルメディアなどの「コミュニケーション」を目的とした利用が中心。スマートフォン保有率が高い都市では、情報検索やメールなど、パソコンや従来の携帯電話でよく使われていた機能の利用も活発である。一方、普及率の低い都市では、ソーシャルメディア利用が上位を占める。

4.スマートフォンでインターネット接続する場所は自宅内が最も多い

スマートフォンでインターネットに接続する場所は、自宅が中心。都市によっては「電車や駅」「オフィス」などの自宅外利用も進んでいるが、各都市のインフラの整備状況によって差がある。スマートフォンの普及率上位7都市、およびクアラルンプールでは自宅外利用の合計が自宅内利用を上回っている。

5.スマートフォンの普及が高い都市では、テレビ、パソコン、スマートフォンが3大メディアに

スマートフォン普及率が高い都市(ソウル、香港、シンガポール、台北)では、マスメディアとデジタルメディアへの延べ接触時間が1日約8時間から10時間もの長さに及ぶ。スマートフォンでインターネットをする時間も1日70分を超えており、パソコンでのインターネット接続、テレビ視聴に次いで3番目の接触時間となっている。スマートフォンの普及率が低い都市では、デジタルメディアへの延べ接触時間は低い一方、テレビ視聴時間は140分を超えている。中でもクアラルンプールのテレビ視聴時間は167分と突出している。

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