博報堂は「人が資産」の会社です。「粒ぞろいより粒ちがい」な人材が「自由」で「主体的」にクリエイティビティを発揮し、価値を生み出す。これが私たちの原点です。そして、フィロソフィーである生活者発想を大切にしながら、世の中に新しい価値を提供し続けています。それをささえるのは、生活者である社員一人ひとりが、その能力を十分に発揮し、自分らしく活き活きと活躍することができる環境づくりです。つねに、プロフェッショナルとして、自分のコンディション(健康)維持と能力伸長に心を寄せ、チームメンバーの健康と生活にも思いをはせながら、仕事をしている。博報堂で働く全ての人それぞれが、「仕事が人生を豊かにし、人生が仕事を豊かにする」環境を享受している。その土台には、一人ひとりの「健康」が有ります。
博報堂は今後も、社員と会社の持続的な成長を支え、世の中に新たな価値を提供し続けるために「健康経営」を推進してまいります。
新たにCHO(健康経営最高責任者)として、社長補佐/コーポレートデザインセンター長の多田取締役専務執行役員を任命しました。
人事室健康推進部や各事業所の産業医、健康サポートセンターの産業保健スタッフや本社・関西の社内診療所等多数の医療専門スタッフがそれぞれの高い専門性を発揮し、連携しながら健康経営を推進しています。健康保険組合ともコラボヘルスを強化しています。


健康経営ビジョン :
生活者発想でウェルビーイングな未来へ
「健康経営優良法人2025」の認定をいただきました。
博報堂は、従業員が仕事だけでなく、ひとりひとりの生活全般にわたって「幸せ」を感じられるようにウェルビーイングを重視した健康経営をこれからも実践します。
個人のウェルビーイングを、以下の3つのレイヤーで考えています。
生活者である社員の健康な心と体がより豊かな生活と自身の成長につながると考えています。
ひとりひとりの豊かな生活は働き方の質の向上につながると考えています。
豊かな生活者であることが、社会に役立つクリエイティブ創造につながると考えています。
従業員ひとりひとりがウェルビーイングを実現できる職場環境を創ります。
博報堂の健康経営は、生活全般に寄り添い、未来のウェルビーイング実現のための投資です。


博報堂の業務が広がることで、一層、従業員の多様化が進んでいます。
そのため、よりきめ細やかに、ひとりひとりの「予防」意識に働きかける必要があります。
従業員が、自ら「予防」意識を芽生えさせることができるように、情報・場・仕組みを提供する、健康創造
プラットフォームとなる「カラダCHANTO!プロジェクト」を整備しました。
ひとりひとりがウェルビーイングを実現しようとする高い意識の醸成を目指します。


年に1回、全社員を対象にセルフケア研修、全管理職を対象にラインケア研修を実施しています。ケース事例を交え、こういう時にどうしたら良いのか等、具体的なアクションを提示しています。2024年度は、セルフケア研修は92.0%、ラインケア研修は97.6%の受講率でした。また取引先にも、当社の研修内容を紹介する機会を設け、希望される企業にはコンテンツの一部共有を行い、健康経営推進のための支援も行っています。

ダイバーシティ推進と連動し、妊活や更年期などのサポート施策を強化しています。特定積立有休(妊活)の確立や不妊の相談窓口の設置(ポピンズファミリーケア不妊予防PJチームに委託)や、性別特有の健康課題のサポートとして各種サービスの社員割引やカフェテリアポイントが利用できるプラットフォーム「carefull」も導入しています。
年代ごとに抱える健康課題に関する下記セミナーも実施し、好評でした。

2023年度は、生活習慣の改善や女性の健康課題に関するセミナー等を計6回実施し、延べ800名が参加しました。
2024年度は、計13回のセミナー・イベントを開催し、延べ1273名が参加しました。いずれの回でも満足度は80%以上であり、ヘルスリテラシーの向上に繋がっています。
また、取引先と共同でヨガイベントや朝食キャンペーンを企画し、大変好評を博しました。


健康診断での有所見者に対して、健康診断結果を配信時に、基準に応じて「赤紙」「ピンク紙」「黄紙」「オレンジ紙」を同封し、意識付けを行っています。2024年度は基準値を大幅に見直し、該当レベルを強化しました。

産官学連携で開発した健康経営支援プログラム「健診戦」。社員一人ひとりの定期健康診断の結果をヘルスデータで可視化し、昨年と比較して特に健康維持・改善した社員を表彰することによって、社員の健康増進を促すヘルスエンタテインメントとして社外にも提供しています。



※健康維持・改善率は、定期健康診断の判定が改善した者の数値で算出しているが、2024年度は判定基準の見直しを行い、基準を厳格化。

健診会場に設置された筐体で自身の3Dアバターを生成(希望者のみ)。GIF画像として希望者に配布し、これが社内コミュニケーションの促進にも発展。健診戦の更なる興味・関心度の向上に繋がりました。

健診戦や健診結果の分析結果を年に1回社員にフィードバック。
生活習慣などの特徴から健康課題を可視化して伝えることで、社員一人ひとりが健康課題を自分事化し、日々の自身の生活習慣についての意識を高め、行動変容につなげる一助となっています。今後は社会への提案型の白書づくりを目指しています。
