10月2日(日)に島根県江津市で行われた 「地方創生シンポジウム 〜『選ばれるまち』になるために〜」。博報堂ブランドデザイン副代表の深谷信介が、本シンポジウム内パネルディスカッションに登壇しました。

 このシンポジウムは、人口減少社会が進行する中で「魅力的なまち」「選ばれるまち」になるには何が大切なのか、きっかけを見つけることを目的に開催されたもの。
「真の地方創生は、ウイークポイントを見定めることからはじまる」という元総務大臣・元鳥取県知事である慶應義塾大学教授片山善博氏による基調講演のあと、パネルディスカッションは、「『選ばれるまち』になるために~GO▶GOTSU! 山陰の『創造力特区』へ。~」をテーマに、下記メンバーで進行しました。

・ファシリテーター
深谷信介氏(㈱博報堂 博報堂ブランドデザイン副代表 スマートX都市デザイン研究所長)
・パネラー
指出一正氏(月刊ソトコト編集長)
戸田耕一郎氏(コンテンツクリエイター、蔵庭オーナー)
藤田貴子氏(NPO法人てごねっと石見理事、江津万葉の里商店会会長)
中川哉(江津市政策企画課地域振興室長)

 冒頭深谷から、自身が大切にしている持続可能なまちづくりの視点と方策について話したのち、江津市の戦略的移住定住施策である「創業志向の若手クリエイティブクラス」を呼び込むために博報堂ブランドデザインが江津市民と共に制作したスローガン「GO▶GOTSU!」にこめた思い、東京で行われたイベント「東京なんてフっちゃえば?展」をご紹介。その後、各パネラーのみなさまの活動やご意見を伺いました。

 はじめに江津市役所中川氏から江津市版総合戦略の骨子を説明。「2040年の江津市のまちの姿を住民のみなさまと共有していきたい。そのために『GO▶GOTSU山陰の創造力特区へ。」というスローガンを作成、具体的な活動を通じてしっかりと啓発していきたい」と住民と行政の連携を強調。指出氏が外部の視点から、「若者を動かすのは、自分自身がミライをつくっている手応えを感じられること、自分ごととして愉しめることが大切」と発言。また、移住実践者である戸田氏からは「東京でのしごとに満足しつつも疑問を感じ、悩み、好きなことを仕事にという思いから移住先を検討しはじめ、偶然の出会いからまちのキーパーソンを次々と紹介され背中を押された。周波数のあうひとたちと仕事がしたくて、なにもない隙だらけの江津にきました」と発言、会場を沸かせた。地域の眼として藤田氏からは「かつて賑わっていた江津のまちをなにもないと言ったら自分たちがつまらないひとと言っているのと一緒。賑わい再生に留まらずひとつひとつの動きを作り繋いでいく交流を生み出していきたい。そとの人を暖かく迎え入れ、なにかひとつやってみようという気質が、江津のクリエイティブ」と発言、時間延長し白熱した1時間30分となりました。

 本シンポジウムには、自治体関係者や企業関係者・市民など約130人が参加。参加者からは、「江津に住んでいることを誇りに感じました」「自分も何かをやってみようと元気になりました」という声が聞かれ、好評にて終了しました。

 登壇した深谷は、「前向きな危機感を原動力に、まちへの想い・世界でも充分通用する多様なスキルを有した若手事業者(もしくは若い気持ちをもったひとびと)・それを黒子でつなげる行政やNPOの活動が非常に有機的に融合し、まさに課題最先端地で世界を動かしうる次の大きなソリューションが形成されていく過程を垣間見させていただいている。わたしたちももっと汗をかいていきたい。」と語っています。

深谷 信介(ふかや・しんすけ)
博報堂ブランドデザイン副代表 スマート×都市デザイン研究所 所長

事業戦略・新商品開発・コミュニケーション戦略等のマーケティング・コンサルティング・クリエイティブ業務やソーシャルテーマ型ビジネス開発に携わり、 近年都市やまちのブランディング・イノベーションに関しても研究・実践を行う。主な公的活動に総務省/地域人材ネット外部専門家メンバー、環境省/環境対応車普及方策検討会委員、千葉県地方創生総合戦略推進会議委員、富山県富山市政策参与などのほか、茨城県桜川市・つくばみらい市・鳥取県日野町など内閣府/地方創生人材支援制度による派遣業務も請け負う。江津市地域振興アドバイザーも兼務。