・8月の消費意欲指数=52.4点、欲しいモノ・サービスのある人=31.1%
夏休みの影響で「サービス」消費に積極的も、全体の消費意欲は減退
2012年8月3日
「消費ショートレポート」とは・・・
博報堂生活総合研究所による、毎月の生活者の消費動向を調査したレポート。首都圏40Km圏、名古屋40Km圏、阪神30Km圏の一般生活者に対し、①「消費意欲指数」:モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの来月の消費意欲は何点ぐらいですか? と、②「欲しいモノ・サービス」:あなたが来月特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか?/それは何ですか?を尋ねたものです。毎月初旬に発表します。
しかし、8月は「サービス」にお金を使う人の割合が増えるものの、全体では消費意欲が減退する傾向がありそうです。
1.消費意欲指数=52.4点
(先月の54.6点より2.2点減少)
■消費に対して積極的な理由
「夏休みの旅行」、「帰省やお盆など夏のイベント」という声が男女ともに多くなっています。また、女性では「セール」をあげる人もいました。
■消費に対して消極的な理由
「欲しいものがない」という声が再び増加しました。特に女性の増加が顕著で、全体の指数の減少の一因となったようです。「暑いので消費意欲が減退する」という声も男女ともに多くなっています。また、今月は「消費税が上がるので」といった声が目立ち、消費税増税というニュースが生活者の消費意欲を下げるひとつの要因にもなっているようです。
■ 「モノ」について
「欲しいモノ」の数は過去最低となりました。夏のセールのピークも終わり、男女ともに「服」や「靴」などファッション関連のモノをあげる人が先月に比べ大幅に減少しました。また、「家電」をあげる人も3割強減りました。エアコンなど夏対応の商品を既に購入したせいでしょうか。「PC」や「カメラ」などメカ関連も減っています。8月は「モノ」消費への意欲が減退するようです。
■ 「サービス」について
夏休みに入るためか、「旅行」をあげる人が男女ともに多くなっています。「欲しいモノ・サービスがある人」の約3割が「旅行」をあげています。また、お盆や帰省など夏のイベントや、海水浴、プール、キャンプなど夏のレジャーをあげる人も目立ちます。「欲しいサービス」の数は調査開始以来最多となり、その割合は33%となりましたが、「モノ」消費の減少は補えませんでした。
※添付のPDFでは、生活者の生の声、性年代別分析などを詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。