博報堂生活総合研究所では、生活者の意識や行動の変化から将来の価値観や欲求の行方を予測する定点観測型のアンケート調査「生活定点」を実施しています。今回はその時系列分析の結果をご報告します。
<夫婦でもお金の貸し借りはきちんとする方がよいと思う>
2006年 | 2008年 | 2010年 | 2011年 | |
全体 | 47.9 | 47.1 | 44.4 | 51.0 |
男性 | 45.1 | 42.8 | 40.5 | 45.8 |
女性 | 50.7 | 51.5 | 48.4 | 56.4 |
<夫婦はどんなことがあっても離婚しない方がよいと思う>
2006年 | 2008年 | 2010年 | 2011年 | |
全体 | 33.4 | 33.2 | 30.7 | 28.5 |
男性 | 38.9 | 40.1 | 37.5 | 36.3 |
女性 | 27.7 | 26.2 | 23.7 | 20.5 |
個としてつながる夫婦、リード役は女性。
● 「夫婦でもお金の貸し借りはきちんとする方がよいと思う」(2006年7.9%→2011年51.0%)が過去最高。2010 年までのダウントレンドが2011年に、大きく上昇(6.6ポイント)。特に、男性(2010年40.5%→2011年45.8%で5.3ポイント上昇) よりも女性(2010年48.4%→2011年56.4%で8.0ポイント上昇)でこうした考えを持つ人が増えました。
● 「夫婦はどんなことがあっても離婚しない方がよいと思う」(2006年3.4%→2011年28.5%)は過去最低。ここでも男性(2006年 38.9%→2011年36.3%で2.6 ポイント下降)よりも女性(2006年27.7%→2011年20.5%で7.2 ポイント下降)の下げ幅の大きさが目立ちました。
「個+個=夫婦」という、新しいパートナー関係へ。
震災後、様々な不安が溢れる中、家族の交流や、結婚志向が高まっていると言われていますが、それは互いに頼りあう依存関係というよりも、「個」として自律した男女がパートナーを組んで、家族を営んでいくという合理的な関係に向かっているようです。
詳細については添付のPDFファイルでご紹介しております。