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博報堂生活総研[来月の消費予報・4月](消費意欲指数)

2019.03.26
#リサーチ#生活総研

消費意欲指数は前年並み。
しかし、先行き不安から季節消費への意欲はやや失速

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

4月の消費意欲指数は46.7点。前月比-0.0ポイント、前年比+0.3ポイントと、前月比・前年比ともに横ばいとなりました。

Point 1:今年に入って続いていた前年比プラスの消費意欲はやや失速

4月は例年、3月に引き続き新生活準備や春物衣料などへの消費意欲がみられ、変動の少ない月です。今年も前月比、前年比ともに横ばいとなりました。ただ、今年1月~3月は前年比1ポイント以上のプラスが続いていたのに対し、4月は+0.3ポイントとやや勢いを失っている印象です。

消費意欲指数の理由(自由回答)を見ると、「新生活・新年度の準備」や「春物衣料・雑貨」「春だから」といった季節消費への意欲は、前年と比べて減少しています(18年4月221件→19年4月176件)。また、「消費税増税」(18年4月3件→19年3月23件→19年4月28件)や「物価高」(18年4月24件→19年3月3件→19年4月33件)を理由に消費を控える声は、前月比・前年比ともに増えています。

その一方で「金欠、収入が少ない」(18年4月122件→19年4月95件)という現在の金銭的な問題を挙げる声が前年よりも減少していることを考えると、先行き不安が消費意欲にブレーキをかけているのかもしれません。

Point 2:前月に引き続き、女性は消費に対して慎重な姿勢

特に買いたいモノ・利用したいサービスについては、「外食」「装飾品」「理美容」「ファッション」の4項目で前年より20件以上減少し、「家電・AV」を除くすべての項目で前年比マイナスとなっています。なかでも女性は「インテリア用品」「装飾品」「理美容」の3項目で20件以上の減少となっており、前月に引き続き、女性は消費に対して慎重な姿勢を崩していません。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(4月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(4月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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