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博報堂生活総研[来月の消費予報・2月](消費意欲指数)

2019.01.28
#リサーチ#生活総研

2月としては久しぶりの前年比プラスも、
増税や物価高への懸念から、堅実な消費志向に

株式会社博報堂(本社・東京)のシンクタンク博報堂生活総合研究所は、20~69歳の男女1,500名を対象に「来月の消費意欲」を点数化してもらうなど、消費の先行きに関する調査を毎月実施。その結果を「来月の消費予報」として発表しています。

2月の消費意欲指数は42.0点。前月比では-9.0ポイントとなったものの、前年比は+1.4ポイントと、前年からは上昇しました。

Point 1:2月の消費意欲の前年割れにようやく歯止め。しかし、堅実な消費態度を示す声も

 2月は1年の中でも消費意欲指数が最も落ち込む月であり、2016年以降は毎年過去最低を記録しています。今年も前月比では大きく落ち込みましたが、前年比では+1.4ポイントと、2月としては消費税増税直前の2014年(48.7点、前年比+3.4点)以来4年ぶりの前年比プラスとなりました。消費意欲指数の理由(自由回答)をみても、「欲しいものや出費の予定がある」(18年2月107件→19年2月124件)など、ポジティブな理由は前年より増えています。

一方で「無駄なものは買わない」(18年2月11件→19年2月24件)という声が増加したほか、消費税増税・物価高などの社会的な不安にまつわる声も35件あがっています(前月比+18件、前年比+30件)。消費意欲の高まりはみられるものの、実際の消費は堅実なものとなりそうです。

Point 2:意欲の高まりは「飲料」「食品」「日用品」といった生活必需品が中心

「特に買いたいモノ・利用したいサービス」をみると、前年比で20件以上の増加となっている項目が5項目あります。その内訳は「飲料」「食品」「日用品」といった生活必需品が中心です。一方で「ファッション」「理美容」「家電・AV」「インテリア用品」といった項目では前年からほとんど動きがなく、「必要なものは買うが、不要不急のものは買わない」といった堅実な消費志向がうかがえます。

■ 質問項目(質問文)

[消費意欲指数]
消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、
あなたの来月(2月)の消費意欲は何点くらいですか。(自由回答)
また、あなたがその点数をつけた理由をお答えください。(自由回答)

[特に買いたいモノ・利用したいサービス]
あなたが来月(2月)、特に買いたいモノ・利用したいサービスはありますか。(単一回答:ある/ない)
特に買いたいモノ・利用したいサービスとは何ですか。(複数回答)

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