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博報堂生活総合研究所 「家族30年変化」調査結果第二弾を発表-『夫の家事参加意識は30年で最高 でも実態はまだまだ妻に偏り』

2018.07.02
#リサーチ#生活総研

「夫も家事分担すべき」と答えた夫 1988年 38.0%→2018年 81.7%
「食事のしたくをすること:よくある」夫13.7% ・妻97.1% など

博報堂生活総合研究所は1988年から10年毎に、サラリーマン世帯の夫婦を対象にアンケート調査「家族調査」を行ってきました(1988年・1998年・2008年・2018年の4時点で実施)。
6月11日発表の第一弾に引き続き、今回の発表では第二弾「夫婦の家事・育児分担」編として、家庭内の家事・育児分担の状況や意識などの変化に焦点を当て、ポイントとなった調査結果を中心にお伝えいたします。
なお、本調査は博報堂生活総合研究所で進めている研究「家族30年変化」の一環です。本調査を含む各種研究の成果については、サマーセミナー2018「家族30年変化」として、研究発表イベントやレポートなどで発表してまいります。

<「家族30年変化」調査結果のポイント>

夫婦の家事・育児参加意識:夫の家事・育児参加の意識は30年間で最高に

・「夫も家事を分担すべき」との質問に「そう思う」と答えた夫は過去最高に(1988年38.0%→2018年81.7%)
・「夫も育児を分担すべき」との質問に「そう思う」と答えた夫は過去最高に(1988年45.8%→2018年88.9%)
・30年かけて、妻の意識に夫の意識が追いついた格好に(「夫も家事を分担すべき」妻の回答2018年85.1%)。

夫婦の家事参加実態:夫の家事参加実態は30年で高まるも、まだまだ妻に及ばず

・実際の家事参加では「食事のしたく」「洗濯」「部屋のそうじ」などの項目で、夫の参加状況は過去最高に(「食事のしたく」をすることがよくある 夫1988年3.7%→2018年13.7%など)。
・妻の家事参加との比較では、まだまだ妻に偏り(「食事のしたく」をすることがよくある 妻2018年97.1%など)。

夫婦の役割分担 (2018年のみ調査):理想は「平等」「できる方がやる」が過半数、現実は旧来型分業が7割

・夫婦の役割分担の理想は、夫・妻とも「平等に分担」「その時できる方がやる」が過半数に。
・しかし現実の役割分担は、「妻が家庭内、夫が家庭外の役割を担う」が7割にのぼる。
・現状の役割分担への満足度は、夫が妻を上回る(夫80.2%・妻68.3%)。

仕事と家庭の両立意識 (2018年のみ調査):夫の4人に1人が「仕事を減らして家事・育児に関わりたい」

・夫の4人に1人、妻の5人に1人が「外の仕事の負担を減らして、もっと家事・育児をしたい」。
・一方で夫の5人に1人、妻の3人に1人が「仕事と家庭の両立のため、やりたい仕事を断念しているところがある」との回答も。

調査レポートはこちら

▼関連リリース
【6月11日発表】「家族30年変化」調査結果第一弾-『妻は強く、夫は弱くなった30年』はこちら
【7月12日発表】「家族30年変化」調査結果第三弾-『夫は誠実に、妻はドライになった30年』はこちら

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