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新大人研レポートNo.32 新しい大人へ:オンナも変わるオトコも変わる その⑤ ― 「夫婦すれ違い」に歯止めをかけたい「継続的なオトコの努力」 

2018.03.08
■男性の約7割は「生まれ変わってもまた一緒になりたい」と思っているが、女性の約半数は「次回はできれば別の方とご一緒に」と思っている。
⇒男性:「一緒になりたい」69.2% 女性:「そうは思わない」48.2%
2012年の調査では、「配偶者と過ごす時間が増えた」と感じた項目で、女性が男性を上回ったのは「散歩・散策」のみだった。 2017年、新たに3項目で女性>男性となった。
・会話する時間が増えた⇒ 女28.2 > 男性27.3
・食事する時間が増えた⇒ 女28.7 > 男性23.8
・旅行する時間が増えた⇒ 女22.4 > 男性22.1

博報堂新しい大人文化研究所では、40~60代を“新しい大人世代”と呼び、調査研究を行っています。
いま、40~60代はさらに大きく変化し、今後高齢社会を大きく変える兆しを見せています。
2015年調査では『シニアから新大人へ』と、自分たちは従来の50・60代とは違うという意識の高まりをレポートしました。昨年3月の調査結果に基づく今回のシリーズでは、「新しい大人へ:オンナも変わるオトコも変わる」として、さらに進化する生活者の意識変化を明らかにしてきました。

今回、40~70代男女を対象に、配偶者・パートナーとの関係性や意識の変化を調べました。

■ 40~60代夫婦、相手に対する想いは「すれ違い」
「生まれ変わっても現在の配偶者・パートナーと一緒になりたいか」の問いに対し、「そう思う」と答えた男性は69.2%と、約7割にも達しました。これに対し女性の「そう思う」という回答は約5割(51.8%)に とどまり、「そう思わない」(48.2%)と拮抗しています。男性の方が来世になっても同じ人と一緒になりたいという率は高く、男性の“片思い”状況です。

■「最近、配偶者・パートナーとの時間が増えた」と感じる女性の割合が、3項目で男性を上回った。
2012年の調査では、「配偶者と過ごす時間で増えたもの」を聞くと、「散歩や散策をする時間」の1項目でのみ、女性が男性の解答を上回っていました。現在60代後半の団塊世代以降は恋愛婚世代なので、リタイア前後に「すれ違い」に気付かされて結婚前のデート時代を思い出し、そこから「男性の努力」を始めたことが伺えます。
2017年、同じ質問をしたところ、「会話」「食事」「旅行」の3項目で女性が男性を逆転しました。5年の間に、男性が妻との日常を大切にすべく、なんらかの努力をしたことが徐々に実っているのかもしれません。

■ 50代以上の男性は、「孫育て・孫ケア」に対する意欲が女性より高い
40~70代に「あなたは孫育て・孫ケア(いわゆる“子育て”的な意味合い) に、再度参画してみたいと思いますか?」の問いに「やりたい」「どちらかというとやりたい」と回答した50代以上の男性(63.9%)は、女性(57.7%)を上回りました。 共働き世帯の増加で父親の育児参加が増える今日、仕事一筋で育児経験が乏しかった男性達が、孫の誕生を機に積極的に子育てに係わろうとする姿が垣間見えます。

レポートの詳細はこちらから

過去の「博報堂新しい大人文化研究所」調査レポートはこちらからご覧になれます。

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