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12月末に調査した2011年1月の「消費意欲指数」の結果がまとまりました

2011.01.20
#消費#生活総研

 2011年1月の消費意欲は、前年同月比で2.3ポイント増加し、52.1点でした。

・先月比は4.5ポイント減少するも、4年ぶりに前年同月比プラスでスタート。

・回復傾向続くが、先月に引き続き男女の回復ペースには差。

 2011年01月20日

■「消費意欲指数」は、月別の消費の先行指標として、1993年より注目されているデータです。

 12月末時点で、博報堂生活総合研究所の調査パネルである一般生活者415名に対し「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求)が最高に高まった状態を100点とすると、あなたの2011年1月の消費意欲は何点ぐらいでしょうか?」と質問した結果が、「1月の消費意欲指数」です。
 この消費意欲指数は、月別の消費を占う先行指標として、1993年4月の調査開始以来、幅広く活用して頂いています。

■2011年1月の消費意欲指数は先月から4.5ポイント減少し、52.1点でした。

 2011年1月の指数は先月比が4.5ポイント減少しましたが、前年同月比は2.3ポイントの増加で52.1点となりました。1月の指数としてはやや低い水準ですが4年ぶりに前年同月を上回りました。前年超えは昨年2月以降12ヶ月連続となり回復傾向は続いています。
 12月の日銀短観では景況感が7期ぶりに悪化、内閣府発表の11月の景気動向も基調判断は「足踏み」で据え置きとなり、依然として景気の現状は厳しい状況が続いていますが、12月の街角景気は消費動向の下げ止まり感を背景に指数が改善し基調判断が9ヶ月ぶりに上方修正されました。年明けの平均株価は1万5百円台を維持、初売り商戦ではネット通販や百貨店売上が前年実績を上回り消費に明るい兆しが見えてきた、との報道もあります。消費意欲指数も2011年は前年比プラスでのスタートとなりました。2月以降もこの流れが続くことを期待したいところです。

■男女とも久々に前年超えのスタート。男性に比べ女性の回復ペースに勢い。

 男女別の消費意欲指数をみると、男性は先月比4.0ポイント減少、前年同月比1.6ポイント増加の45.7点、4年ぶりの前年超えでしたが、1月としては過去2番目に低い数値です。回復傾向にはあるもののその水準はまだまだ低い状態が続いています。
 一方、女性は先月比5.0ポイント減少、前年同月比3.2ポイント増加の58.6点、こちらも3年ぶりの前年超えで、1月としては2001年以降で2番目の高さです。1997年以降の最高値を記録した昨年12月に続き、女性の回復ペースに勢いを感 じさせるスタートとなりました。パネルの声では、「年末にお金を使ったので今月は控えたい」という人も多くなっていますが、やはり正月気分もあり男女とも に消費意欲が高まっています。特に新年のセールや福袋が女性の「買いたい気持ち」を刺激しているようです。

 同時調査の生活力点の「モノ消費」項目では、女性で「日常的な小さな」買い物がアップしましたが「中くらいな」「大きな値の張る」は男女ともに先月比ダウンです。またお正月ということで「家族との生活」に力を入れたいという人が男女とも多くなっています。

 

なお、詳細については、添付のPDFファイルでご紹介しております。

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