博報堂生活総合研究所アセアン所長 帆刈吾郎の連載「アセアンのリアルな生活者の姿を追う」第6回が「Agenda Note」に掲載されましたので、お知らせいたします。
ミレニアル世代という言葉が、世界の若者世代を指すキーワードとして広く使われています。そもそもミレニアル世代とは、どんな世代を指す言葉なのでしょうか?
様々な定義があるようですが、おおよそ1980年から1999年の間の20年間に生まれ、ミレニアル(2000年代)に育ってきた世代を指すことが多いようです。この世代は、ジェネレーションXの次の世代という意味でジェネレーションY(GenY)とも呼ばれることもあります。
彼らはティーンエイジャーのころからデジタル技術があったため、世界的にデジタルに精通した世代であると言われています。日本においては生まれてから好景気を経験したことがなく、将来についても少子高齢化、人口減少社会にあることを意識して、身の丈にあったくらしを志向していることから「さとり世代」などいった呼ばれ方をすることもあるようです。
では、アセアンの国々におけるミレニアル世代の特徴はどのようなものなのでしょうか? 今回は上の世代(主に1970年代生まれの世代)との比較を通してミレニアル世代固有の特徴を探ってみたいと思います。
世代の価値観は、彼らが育ってきた時代環境により形成される部分もあります。その世代の人たちが、どんな出来事に強く影響を受けて育ってきたのかを理解することにより、より深く世代の特徴を理解することが可能になります。そこで、アセアン各国の歴史年表をつくり、自分の考えや行動に影響を与えた出来事を教えてもらうことにしました。