博報堂生活総合研究所アセアン所長 帆刈吾郎の連載「アセアンのリアルな生活者の姿を追う」第3回が「Agenda Note」に掲載されましたので、お知らせいたします。
今回は、マレーシア・クアラルンプールでお会いしたマレー系の生活者についてご紹介します。
写真の右の方が今回の対象者で、この方は普段はエステティシャンとして働く、SEC(社会経済階層)で言えば、Bクラスに属する方です。
SECの規定は、調査会社によって異なる部分もありますが、主に世帯月収をもとにA・B・C・Dなどに分類します。その上で、A以上をアッパークラス、B・Cをミドルクラス(中間層)とみなす場合もあります。
今回の対象者は、SECでBクラスに属していますので、中間層に位置付けられる人だと言えます。
お話を伺ううちに分かったのですが、彼女はトランスジェンダーでした。私たちがこの家庭を訪問した際、少々警戒されていたため、家庭訪問の意図を伝えると、当初トランスジェンダーに関するインタビューと思っていたため、どのようなことを質問されるのかと、身構えていたということでした。
普段の生活や働き方についてのインタビューです、とお伝えすると少し不思議な顔をしていましたが、気さくに話を聞かせていただけました。