「博報堂買物研究所」山本 泰士(やまもと・やすし)研究員執筆の連載コラムが東洋経済オンラインにて掲載されていますのでお知らせします。
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「モノが売れない時代になった」。そんな言葉を耳にするようになったのは、いつからだろう。
生活必需品は多くの家庭に行きわたっている。将来に対する不安があるから、余分なおカネは貯金する。しかもこれから働いておカネを持つのは「さとり世代」だし、最近では「ミニマリスト」がブームになりモノを持たない生活がもてはやされたりもしている。そうやって人の物欲自体が薄れているから、モノが売れないのは仕方ない──。
いや、ちょっと待ってほしい。現代の人々は本当に「買物欲」を失ってしまったのだろうか。