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ヒット習慣予報 vol.34 『カスタム文房具』

2018.07.31
#トレンド

こんにちは。ヒット習慣メーカーズの栗田です。
早速ですが、みなさん「バレットジャーナル」という言葉をご存知でしょうか?聞き覚えのない方もまだまだ多いのではないでしょうか?ソーシャルリスニングをしていて見つけたのですが、バレットジャーナルというのは、いわゆるアナログな手帳のことです。しかし、普通の手帳とは違います。バレットジャーナルというのは自分の好きなノートとペンを用意して、自分の好きなことを書き記していく手帳のことを言います。真っ白いページに、自分で線を引き、日付を書いて、付箋やスタンプなどで装飾し、自分なりの手帳に仕上げていきます。もともとは、ニューヨークが発祥らしく、海外で大流行し、昨年末くらいから日本でも話題になりつつあります。Googleトレンドで「バレットジャーナル」というキーワードで検索傾向を分析してみても、昨年末くらいから検索数が上昇してことが伺えます。

※出典:Googleトレンド

今回は、バレットジャーナルのように、自分用にカスタマイズできる文房具に焦点を当て、「カスタム文房具」というテーマでコラムを書かせていただきます。ヒット習慣予報vol.11では「ぷにぷに文房具」というコラムを書かせていただきましたが、もう一度、大好きな文房具について書かせていただきます!

ということで早速、「カスタム 文房具」「カスタマイズ 文房具」「手作り 文房具」などのキーワードでTwitterを対象にソーシャルリスニングをしてみると、いくつかカスタム文房具が見つかりました。

一つ目は、「プラモデルのようなシャープペンシル」です。こちらは、プラモデルのように平面から組み立てられるシャープペンシルです。一つひとつのパーツがとても小さく、そのパーツをパズルのように組み上げられるようになっています。約30種類くらいのパーツがあり、インクの部分や、バネの部分など、シャープペンシルのメカニズムの部分から作っていきます。Twitterの投稿内容を見てみると、通常のプラモデルと同様に、「バリ取りが大変だった!」「組み立てて、またバラバラにするのが楽しい!」といったコメントが多く見つかりました。

二つ目は、「ホルダーとリフィル(替え芯)を組み合わせることができるボールペン」です。こちらは、中身が透けるデザインのホルダーに好みのリフィルを入れるだけで、誰でも簡単に自分好みのボールペンができるというサービスです。こちらも、Twitterの投稿内容を見てみると、「透明なデザインがかわいい!」「透明な部分が多いから中の芯の色が分かりやすく、使いやすい!」など、高校生のファンが多く見つかりました。

また、カスタム文房具からは少し脱線してしまうのですが、「カスタム 文房具」でソーシャルリスニングをしていたら、「パソコンのキーボードをカスタムする」という記事を多く見かけました。こちらの記事には、「キー入力はもっと親指を使うべき」ということが書かれており、頻繁に使うけど、少し押しづらい場所にあるキー(例えば、shiftキー)を親指で押せる位置にカスタマイズしてみようという内容でした。

ではなぜ今、「カスタム文房具」が話題になっているのでしょうか。

その理由の一つとして考えられるのは、文房具は、毎日手で触れているものなので、使っているうちに、少し飽きがきてしまうのではないかと思います。これは、vol.11で書かせていただいたぷにぷに文房具ともつながる話なのですが、手触りに新鮮な感覚を求めているのではないかと考えています。また、もう一つの理由としては、やはり自分でこだわってデザインしたり、組み立てたものには愛着が湧きますし、愛着があるものが身近なところにあると、少し気分がハッピーになるので、そういったことも影響しているのではないかと考えています。

それともう一つ、ソーシャルリスニングをしていていると、「使い心地よりも、遊び心に惹かれた!」という内容の投稿が多くあり、本来の用途から外れたとしても、自分を楽しませてくれる商品に、生活者は魅力を感じているように思えました。その他にも、「気軽にポチッとできる!」という内容の投稿も多くあり、ためらいなく、カスタム文房具を購入している生活者の姿が伺えました。これには、「もし失敗したとしても、使い心地が悪かったとしても、楽しませてもらったからまぁいいか!」という、生活者の楽観的な買い物行動が伺えますが、それは、文房具のように低価格な商品ならではの習慣なのではないかなと考えています。

ということで、「カスタム文房具」はこれからヒット習慣になる可能性があると思い、いろいろなカテゴリーでのビジネスチャンスを考えてみました。

「カスタム文房具」のビジネスチャンスの例
■時計メーカーが自由にカスタマイズできる腕時計をつくる。
■電機メーカーが自由にカスタマイズできる携帯電話端末をつくる。
■オフィス機器メーカーが形やボタンの配置を自由にカスタマイズできるマウスをつくる。
など

私も早速、ソーシャルリスニングで見つけた「プラモデルのようなシャープペンシル」を購入してみました。組み立てるのに1時間くらいかかり、思ったよりも大変でしたが、何よりとても愛着が湧いており、会社のデスクに置いて、それを眺めているのが少し楽しいです。みなさんもぜひ、カスタム文房具を試してみてください!

栗田 昌平(くりた・しょうへい)
アクティベーション企画局
ヒット習慣メーカーズ メンバー

インタラクティブプランナーとして、データやテクノロジーを活用したデジタルアクティベーション企画を考える仕事をしています。髪は長め。おなか弱め。谷中生姜とジャニーズが好き。ほぼ毎日キングダムを読んでいます。

▼「ヒット習慣予報」とは?
モノからコトへと消費のあり方が変わりゆく中で、「ヒット商品」よりも「ヒット習慣」を生み出していこう、と鼻息荒く立ち上がった「ヒット習慣メーカーズ」が展開する連載コラム。
感度の高いユーザーのソーシャルアカウントや購買データの分析、情報鮮度が高い複数のメディアの人気記事などを分析し、これから来そうなヒット習慣を予測するという、あたらしくも大胆なチャレンジです。

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