近年ますます「プレゼンテーションのノウハウを身につけたい」というニーズが増えています。
これは現代という時代が「VUCA(*)」であることと関わっています。
(*)「VUCA」とは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、ambiguity(不透明性)の頭文字から成る造語
そんな「VUCA」時代に、企業や自治体の社内外コミュニケーションの中心は、「過去に起きたことのレポーティング」ではなく、「不確実な未来のプレゼンテーション」へと変わってきています。
クライアントや役員に新事業のプランをプレゼンする、あるいは投資家や生活者に企業プランをプレゼンし、出資を募る。いずれのケースにも共通するのは、相手へのプレゼンテーションを通じて「まだ起きていない未来のお話」を信じてもらい、何かしらの意思決定を喚起するという点です。
それゆえに、プレゼンテーションの成否を左右するのは、情報量を詰め込んだりパワーポイントをキレイに作るといったようなテクニック論とは異なる次元にあるのではないか…ということに、多くのビジネスパーソンが気付き始めています。
本講座では、プレゼンテーションを情報伝達や説得の場ではなく、「聴き手との冒険をつくる」ための体験装置であると捉え、プレゼン名手と言われる起業家のプレゼンだけでなく、映画から茶の湯、落語まで、古今東西の様々な表現技法を題材にしながら、実際に手を動かすワークショップ形式でプレゼンテーションの本質を「体得」していただきます。さらに今回は、国内トップのビジネススクールMBAコースでも好評を得ている講座内容を、主にビジネスパーソンの皆様向けに設計しました。
「データやロジックは完璧だったのに、何故か伝わらなかった」「がんばってパワーポイントのデザインを凝って作ったのに、プレゼンがうまく行かなかった」という方はもちろん、「そもそもパワーポイント操作が苦手である」という方にも有効な本講座。複雑なデザインや操作がなくても、効果的なプレゼンテーションは可能です。受講後、現業に戻られて初めてのプレゼンテーションは、今までとは大いに違った経験と感じられることでしょう。
【詳細、お申込はこちらから】
http://www.hakuhodo.co.jp/marketingschool/course/workshop23.html
1. アウトライン構想体感セッション
・「こういうものをプレゼンしたい」という時の「こういうもの」の構想を練る
・物語になる前の物語
2. プレゼンテーション原則体感セッション
・二人の起業家のプレゼンを比較する
・そのプレゼンは「スライデュメント(*)」になっていないか?
(*)「スライド」と「ドキュメント」を合わせた造語。資料(ドキュメント)をそのままスライド資料として使用・転用して発表することなどを指す。
3. 解読負荷体感セッション ― 文字編
・行政文章の解読負荷を減らしてみる
・クリスマスの夜に愛を告白するには
4. 解読負荷体感セッション ― 図像編
・利休から秀吉へのプレゼンテーション
・相手の中に残したい本質は何か
5. 想像力体感セッション
・私たちはなぜ落語に笑えるのか
・噺家のヴィジュアルエイド技法
6. 構造化体感セッション
・結論から始める「逆ピラミッド型」が機能しないのはなぜか
・聴き手を「共同発見者」にするプレゼンテーション構造
7. プレゼンテーション実践
・シチュエーションを設定して役員プレゼンをしてみる
国内外の企業や自治体のマーケティング/ブランド戦略の立案や未来洞察、イノベーション推進の支援に携わる。
講師を務めた博報堂の中高生向けキャリア教育プログラム「H-CAMP」が2017年経済産業省キャリア教育アワードの最優秀賞・大賞を受賞。
また論文『デジタリアンは縄文土器の夢を見る−生命情報からデータエスノグラフィーへ』で日本広告業協会懸賞論文2018年銀賞受賞。通算4度目の受賞で協会史上3人目となる。
2008年より関西大学総合情報学部 非常勤講師、2018年より実践女子大学非常勤講師。慶應義塾大学大学院経営管理研究科MBAコース等でゲスト講師も務める。