博報堂は、東京都港区赤坂に本社をおく「広告会社」です。
「生活者発想」と「パートナー主義」を理念に掲げ、企業や社会の様々な課題と向き合いながら、
「発想力」を活かしてそれらの課題解決に取り組んでいます。
博報堂が「教育プログラム」に取り組むには、3つの背景があります。

創業時の理念

博報堂が生まれたのは1895年(明治28年)。
創業者である瀨木博尚(せきひろなお)は、若い頃より「教育」に強い関心を持ち、「これからの日本のため、青少年の教育に貢献したい」との想いを抱いて博報堂を創業しました。
創業当初の主な仕事は、「教育関連雑誌の広告の取り扱い」や「教育関連の雑誌や書籍の発行」でした。

※博報堂の社名について / 瀨木博尚の創業時の想いである「不当な利益を求めず、細く長く最小限の利益を得て、博(ひろ)く華客(かかく)に奉仕報酬する」に由来するとも言われています。

粒ぞろい、より、粒違い

博報堂は「粒ぞろいより、粒違い」という人材育成方針を持っている会社です。
博報堂では「多様で異なる個性」が望まれており、「個の力」と「自分の頭で考える力」を尊重する文化を持っています。
異なった価値観、異質な才能を持つ「粒違い社員」たち。
そんな彼らの個性を活かした「新しい発想やアイデア」こそが、博報堂のビジネスの中核的価値であり、会社の存在意義を際立たせているものでもあります。

チームのちから

複雑化し多様化する、企業や社会の課題。それら「正解のない課題」と向かいあい、クライアント企業や社会のよりよい未来のために、「新しいアイデア」で課題解決をしていくことが博報堂の仕事です。
仕事をする上で私たちが大切にしているのが「チームの力」です。
一人では解決が難しい課題でも、様々な視点やスキルを持つ人たちが集うことで、解決の道筋を見つけ出すことができます。
他者との違いを尊重し、お互いを高め合うことで、高度なクリエイティビティを生み出すことが可能になると博報堂では考えています。

「教育」を取り巻く環境が変わりつつある今、博報堂らしさを活かしながら未来に貢献できる活動を行いたいと、2013年からオリジナルの教育プログラム「H-CAMP」をスタートしました。
次代を担う皆さんが、自分の個性の可能性に気づくとともに、他者と対話しながらアイデアを生み出す楽しさを体験できるような、そんな機会づくりに取り組んでいきたいと考えています。

H-CAMPの推進体制

H-CAMPの事務局は、博報堂広報室CSRグループが担っています。
プログラムづくりや運営に関しては、博報堂や博報堂DYグループの多様な社員と連携しながら取り組んでいます。
当事者全てが満足を得られるような「学び合いの場づくり」を進めるため、関わった社員やプログラムに参加した中学生・高校生、そしてその保護者の皆さまとの意見交換の場を随時設け、プログラムのブラッシュアップを行い続けています。
また、教育関連の事業に取り組まれているNPOや自治体などとも随時情報交換を行い、プロジェクトの連携も進め、活動の輪を広げています。