HAKUHODO SOCILA ACTION

日々の仕事を通じて取り組む / 博報堂ブランドデザイン

市民の社会関係資本をつくる

博報堂ブランドデザイン

兎洞 武揚

インナーブランディングをパブリックへ……「イマジン・ヨコハマ」

「イマジン・ヨコハマ」は、横浜開港150周年事業の一環として2008~09年にかけて行われた、横浜市のプロジェクトです。これを行うにあたり、重視されたのが市民参加というプロセスでつくること。そこで、ブランドと参加型手法の両方を知っている私たちが選ばれました。「イマジン・ヨコハマ」は、企業のインナーブランディングの手法が社会にも応用できるという実感につながり、私のソーシャル・パブリックへの道を開く契機となりました。

市民参加型というと、自治体主導のプロジェクトが先行し、その合目的性の判断のために市民が参加するという形になりがちですが、「イマジン・ヨコハマ」は、横浜のブランドと未来を市民自らが共創するという形をとりました。1000人の参加・対話を目標に、新しいコミュニケーションの手法と参加型アクションを複数組み合わせたことが特徴です。

自発的な活動組織への発展……「チーム・オープン・ヨコハマ」

「イマジン・ヨコハマ」に集まった多くの人たちは、ただ“横浜が好き”という、非常に大らかなつながりの個人でしかないんですね。だから「関係の質をガチンコでつくる」ことができました。これは、私にとってとても大きな成果です。
私は、「イマジン・ヨコハマ」を契機に横浜市民となり、「チーム・オープン・ヨコハマ(tOY)」という任意団体をつくり、活動を始めました。コアメンバーには、初めて市民活動をするという人が多く含まれています。
いま一番やりたいのは、ソーシャルイシューをマルチステークホルダーで対話しながらソリューションしていくこと。「tOY」もそういうビジョンをもって活動していきたいと思います。

チーム・オープン・ヨコハマウェブサイト http://www.teamopenyokohama.org/

「tOY」は、「イマジン・ヨコハマ」で生まれたスローガンを実行する団体で、ノンアクティブメンバーも含め150人以上が参加しています。私からは絶対に生まれないアイデアがメンバーから出てきたりして、ものすごく面白い。行政からもtOYへのオーダーが発生するようになり、少しずつ存在意義が認められてきています。